登山におけるロープワーク

登山におけるロープワーク

ロープワークの基本

登山をやる上で覚えておくと便利なのが

ロープワーク(結び方)です。

もちろんロープを使う山では必須技術ではありますが

日頃から慣れておく事が肝要です。

種類と用途

まず結び方の呼び名としては以下があります。

ノット・・・ロープ同士の結束・連結

ヒッチ・・・ロープをカラビナや木などに連結

上記が基本ですが、

やや曖昧な名前のものもありますので

絶対ではありません。

基本の結び方

エイトノット関係

一番よく使われる結び方で、

例えばハーネスとロープを連結するときに使う基本形です。

8の字結びとも言います。

注意点 

結んだロープ端の余長は10D以上(ロープ径の10倍以上)とする。

尚且つ、端部はオーバーハンドノット(固結び)をして緩み止めを施します。

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フィギュアエイト

ハーネスなどに結ぶ時はこの方法を使います。

端部はオーバーハンドノットで緩み防止してます。

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ロープ連結

2本のロープをエイトノットで連結する場合は1本で8の字を作り

相手のもう1本を逆に通していきます。

インラインエイトノット

ロープの中間に輪を作り

アブミ(梯子)の代わりにしたり、手掛かりにしたりできます。

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ガースヒッチ

ガースヒッチは支点となる木やカラビナに

スリングを繋ぐ際に使われます。

単純ですがよく使います。

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フィッシャーズノット・ダブルフィッシャーズノット

ロープ同士の連結に使います。

この結び方は強固に結べて解きやすい。

ロープでスリングを作る時はこの方法で結ぶ。

メインロープの連結の場合は端部を更にオーバーハンドノット

(固結び)した方がいいと思う。

巻数を1回にしたものがフィッシャーズノットですが、

やはりダブルにするべきだと思います。

この結び方もロープ端部の余長は10D(ロープ径の10倍)

としましょう。

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フリクションヒッチ

これらの結びは昇降用として使われます。

ロープに補助ロープ(ロープスリング)を巻き付け

摩擦抵抗で動きを止めたり稼働したりでき

レスキューなどではよく使われます。

テンションが掛かる方向には摩擦抵抗で

制動が効きますが、逆にテンションを

抜くと動かせる仕組み。

アッセンダーの代わりとして使う事ができます。

それぞれに摩擦の強度は違いますが、ロープ径の差が大きいほど

摩擦が大きく制動力が上がります。

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クローブヒッチ

メインロープでのセルフビレイなどの場面で

使われる。結びやすく慣れたら片手で結べる。

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前回の投稿で

イラストで山で役立つ結び方を紹介しましたが、

今回はもっとも基本で、楽に結べキャンプなどにも役立つ

クローブヒッチの結び方を紹介します。

当然、アルパインクライミングでも基本となります。

その前に、キャンプなどのレジャーでも

カラビナやスリング、補助ロープを用意しておくと

万一の時には役立ちますのであると便利です。

クローブヒッチ結び方紹介

別名は巻き結びといい、簡単に固定したり解いたり、

非常に利便性が高いですが、

まずは登山用途でよく使う方法の紹介です。

基本的に登山では回収できる(し易い)方法で

結ばなければなりません。

ですので直接木などに巻き付けることは

少ないのですが、キャンプ等では使えます。

今回は写真で紹介しましょう

カラビナに固定する

登山用途ですとこの結び方が

多く使われていると思われます。

ここでの紹介している方法は、

私流ですので、自分で結び易い方法で

構いません。

1,ロープをこのように上下に裏表逆に握ります。

2,下の手は上側に開き、上の手は下側へ回転させます。

3、そのまま重ね合わせます。

3,出来上がり

非常に簡単です。

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片手で巻く

1,カラビナにまず通します

2,もう1回通します。

3、先端を1回目のロープの上、2回目のロープの下を通します。

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木に巻き付ける

1、ロープを1回巻く

2、更にもう1回巻くが、ロープの通し方に注意

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ムンターヒッチ(半マスト)

クローブヒッチに近いが

確保や懸垂下降にも使える。

ロープがキンクしやすいのと痛みやすい。

それを応用したのが以下のムンター&ミュール。

懸垂中の制動固持に使う

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半マストの結び方

最初のクローブヒッチの結び方の片手だけ捻って

重ね合わせます

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色々役立つロープワーク

今回紹介した結び方は基本中の基本ですが、

使用頻度の高いものですので

これらのロープワークは覚えておくと

何かと便利です。

色々な結び方がありますが、

セルフレスキューに役立つものばかり。

キャンプなどでも活用できますのでぜひ覚えましょう

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