M1 MacでWindows11環境を構築
Parallels Desktop 17を使ってみよう
新バージョンParallels Desktop 18の記事はこちら(2022/9/6)
先の記事でWindowsとMacの連携について
書いてみましたが、その決定版と言えるのが
Parallelsという仮想Windows空間をMac上に構築する
アプリの存在です。
以前使った時にはイマイチ安定性が悪く
アプリが完全動作しませんでしたが、
そのM1対応版が出たという事で試してみましょう。
ちなみに対応しているWindows OSは
Windows8.1
Windows7
Windows10
Windows11
です。
ただし、ARMアーキテクチャーで使えるWindowsは
Windows11 Insaider Preview ARM64
のみとなります(2021/11/18現在)
※Microsoftアカウントへサインインしないとダウンロードできません。
リンク先のページでサインインしてください。
まずアプリ本体をインストールします。
セットアップは簡単
インストールを進めると
Windowsのイメージファイルをドラックドロップするように
指示されますので、マイクロソフトのサイトより
ARM版のWindowsイメージファイルをDLし
ドラックします。
Windowsインストローラーが起動し
仮想窓の中でセットアップが始まります。
Windows11のセットアップ
今回はWindows11をインストール。
立ち上がると非常に綺麗な壁紙が登場。
ちょっと感動します。
喜びも束の間、操作方法が10と違ってわかりません。
あと、インストール直後は英語になってますので
設定からlanguageを日本語に変更してサインアウト。
再度サインインしたら日本語に切り替わります。
Mac上に現る仮想空間
エクスローラーで確認しますと
ファイルの階層や構造自体はWindowsのファイルシステム
そのものです。
折角なので私が使っているCADソフトを入れてみましたが
11に対応していないのかインストールは不可でした。
カシミールという山地図のアプリは文字化け。
しかし、OfficeやAdobeのソフトについては動作しました。
(ただこれらはMac版を使っているので意味ない感じですね)
今のところアプリ側の問題も多そうなので
Windows10でも良いかもしれませんが
ISOファイルを持っていませんので無理そうです。
M1でのパフォーマンス
Microsoft Officeは問題なく使えます。
この仮想アプリの良いところは、すぐに切り替え出来、
いちいち再起動しなくてもOSを使い分けられる所。
エミュレータなので処理速度が遅くなるのでは?
と思われそうですが、M1Macで使ってる限りは体感上スムーズです。
ところで
Mac OSでiOSアプリが走るのと同様に
WindowsでもAndroidアプリが走るという事でしたが、
どうでしょう。
11月18日の時点ではできないようです。
この辺はAppleはM1登場時から使えたことを思うと
やや後手後手。
不具合について
あくまでプレビュー版なので多少の
不具合は覚悟の上ですが、
まずソフトによってはインストローラー
すら走らないものもありました。
アプリ側でWindows11に完全対応になった上で
再検証が必要です。
文字化け問題
何本かアプリを入れていく上で
文字化けを起こしているものもありました。
その場合の対処法です。
1、画面上のファイルメニューから「コントロールパネル」
を開きます
・スタートメニューが時々バグるのでファイルメニューで
開きました
2、「時計と地域」を開きます。そして「地域」をクリック
3、表示されたダイヤログの「システムロケールの変更」をクリック
4、地域の設定で「現在のシステムロケール」を英語から日本語に変更
以上にて完了です。
最初にインストールした際に強烈な文字化けを起こしていた
カシミール(山地図アプリ)もこの通りしっかり日本語表示に出来ました。
個人的な感想としましては
新しいOSという事で安定性が完璧ではないものの、
しっかり動作しているアプリ上では問題なく使える印象。
Intel版のMacがなくなった今、Windowsとの
共存はこの方法しかありません。
今後、OSだけではなくアプリも
アップデートにより更なる安定を望みたいものです。
MacでWindowsを使えるソフトウェア【Parallels】
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