
小樽市のスキー場 スノーエスカレーター事故
北海道小樽市のスキー場「スノークルーズ・オーンズ」で発生したスノーエスカレーターの事故に関連し、運営会社の情報について調べてみました。
報道各社(NHK、北海道放送など)の情報をまとめると、運営会社および代表者の詳細は以下の通りです。
運営会社と代表者の情報
- 運営会社: 株式会社 希雅图(シアトル)
- 代表取締役社長: 董 暁軍(ドン・シャオジュン)
- 国籍: 中国籍
事故の概要(2026年1月)
2026年1月10日午後、小樽市春香町にあるスキー場「スノークルーズ・オーンズ」で、6歳の男児がスノーエスカレーター(ベルトコンベヤー式の昇降機)に右足を巻き込まれ、重傷を負う事故が発生しました。
- 事故の状況: 男児がエスカレーターの終点付近で降りようとした際、隙間に足が吸い込まれたとみられています。
- 警察の対応: 警察は業務上過失傷害の疑いも視野に、設備の安全管理体制や事故当時の状況を詳しく調べています。
運営会社の「株式会社 希雅图」は、2012年に当時の運営会社から同スキー場を買収し、経営を引き継いでいました。
報道(2026年1月時点)によると、今回の事故機については非常に不透明な経緯が判明しています。
同じメーカー(中国製)の設置場所
事故が起きたスノーエスカレーターは、中国・河北省のメーカーが製造したものです。このメーカーに関する最新の報道では、以下の状況が指摘されています。
- 日本国内への導入数: メーカー社長の証言によると、2019年ごろに計3基が中国国内設置目的として販売されたとのことです。(日本向けへの設置を希望したが、このメーカーではメンテナンスの難しさから拒否しています)
- 設置場所: 3基のうちの1基が今回事故が起きたスノークルーズ・オーンズ(小樽市)ですが、メーカー側は「あとの2基がどこに設置されたのか把握していない」と述べています。
- メーカーの主張: 日本のスキー場に直接販売した記憶はなく、メンテナンス体制が整っていないことから日本への販売を一度断っていたとも報じられています。
そのため、現時点では残りの2基がどこにあるか公に特定されていません。 警察や関係機関による調査が進められている段階です。
運営会社「希雅图(シアトル)」による他施設の運営
運営会社である「株式会社 希雅图」が他にスキー場を運営しているか調べましたが、現在同社が運営している主要な施設はスノークルーズ・オーンズのみであると考えられます。
- 以前、北海道内の別のスキー場買収に動いたという情報もありますが、現時点で同社が所有・運営し、同様の設備を設置しているという確定情報はありません。
日本国内のスノーエスカレーター全般の状況
日本国内のスキー場にあるスノーエスカレーターの多くは、以下の大手メーカー製が主流です。
- 主なメーカー: * 樫山工業(国内最大手)
- 日本ケーブル(海外ブランド「Sunkid」などの取り扱い)
- 今回のケースとの違い: 大手メーカー製は、国内の保守点検ルールに基づいたメンテナンス体制が組まれています。一方、今回の事故機は「海外から直接(または非正規ルートで)導入され、国内の適切な点検体制から外れていた可能性」が専門家から指摘されています。
今後の調査
- 同じメーカーの製品: 国内にあと2基存在する可能性がありますが、場所は不明です。
- 運営会社の他施設: 同社が運営する他のスキー場は確認されていません。
事故を受けて、今後、海外製の昇降設備を独自導入している施設に対して、全国的な安全点検や実態調査が行われる可能性が高いです。
北海道で他のスキー場 中国資本
今回の件を受けて、北海道内の中国資本が入ったスキー場はどれ位あるのか調べてみました。
北海道で中国系資本が所有、または出資している主なスキー場やリゾート施設は以下の通りです。最近、小樽の「スノークルーズ・オーンズ」を運営する株式会社 希雅图(シアトル)の代表が中国籍であることなどが話題になりましたが、他にも大規模なリゾートが中国・香港資本の影響下にあります。
1. キロロリゾート(赤井川村)
- 資本: 中国・復星集団(フォースン・グループ)
- 状況: 2023年に、中国の投資大手「復星集団」傘下の上海豫園旅游商城が、タイの不動産会社から約110億〜150億円で買収しました。同グループは世界的なリゾートチェーン「クラブメッド」も傘下に持っており、キロロでもそのブランド展開を行っています。
2. スノークルーズ・オーンズ(小樽市)
- 資本: 株式会社 希雅图(シアトル)
- 状況: 以前はマックアースグループが運営していましたが、現在は中国籍の董暁軍氏が代表を務める「株式会社 希雅图」が運営しています。
3. サホロリゾート(新得町)
- 資本: 中国系資本(P&Pなど)
- 状況: 以前は加森観光が運営していましたが、現在は実質的に中国系資本の影響下にある「P&P」社などが運営に深く関わっています。
4. ニセコHANAZONOリゾート(倶知安町)
- 資本: 香港資本(PCPD:パシフィック・センチュリー・プレミアム・ディベロップメンツ)
- 状況: 香港の富豪リチャード・リー氏が率いる企業が所有しています。パークハイアットニセコなどの高級宿泊施設を含め、大規模な開発を進めています。
5. マウントレースイ(夕張市)
- 資本: 香港系ファンド(元は中国資本)
- 状況: 2017年に中国系の「元大リアルエステート」が買収し、その後香港系のファンドへ転売されました。経営破綻や休業を経て再開するなど、運営状況は不安定な時期がありました。
【補足:星野リゾート トマムの状況】
**星野リゾート トマム(占冠村)**は、2015年に中国の復星集団(上海豫園旅游商城)が買収したことで有名になりましたが、2024年7月に売却が発表されました。売却先は日本の合同会社(SPC)および株式会社新雪となっています。運営自体は引き続き「星野リゾート」が行っていますが、資本の面では中国資本からの離脱が進んでいる状況です。
まとめ:利用上の注意点
小樽の事故を受け、スキー場のスノーエスカレーター(マジックカーペット)を安全に利用するための注意点をまとめました。
特に今回の事故では、**「屋外設置の設備は建築基準法の定期検査義務がない場合がある」**という法的な抜け穴も明らかになっており、利用者自身での警戒も必要です。
1. 乗り降りの際の重要ルール
最も事故が起きやすいのは「降り場(終点)」です。
- 降り場に集中する: 終点が見えてきたら、足元をしっかり確認してください。ベルトが吸い込まれる隙間に、靴の先端やウェアの裾が近づかないよう意識しましょう。
- すぐに離れる: 降りた後は、後続の人との衝突や滞留を防ぐため、速やかにその場を離れてください。
- 歩かない・走らない: ベルトの上で動くとバランスを崩しやすく、転倒して服や体の一部を巻き込むリスクが高まります。
2. 服装と装備のチェック(巻き込み防止)
今回の事故のように「隙間への引き込み」を防ぐためのポイントです。
- 紐や裾の管理: スノーボードのブーツの紐、ウェアの長い裾、マフラーなどが垂れ下がっていると非常に危険です。しっかり収納・結んでおきましょう。
- ストックの扱い: スキーヤーはストックをベルトに突き立てたり、機械の隙間に入れたりしないよう注意してください。
- 樹脂製サンダル・長靴に注意: 柔らかい素材の靴(スノーブーツなど)は、エスカレーターの側面に接触すると摩擦で吸い込まれやすいため、必ずベルトの中央に立つようにしてください。
3. お子様連れでの注意点
- 手を繋いで中央に: お子様一人で乗せず、必ず大人が手を繋いでベルトの真ん中に立たせてください。
- ふざけない: 乗り口や降り口付近で遊ばせないことはもちろん、乗車中にしゃがみ込んだり、逆走したりしないよう厳重に注意してください。
- スタッフの有無を確認: 乗り降りの場所に監視スタッフが配置されているか確認しましょう。スタッフがいない施設では、緊急停止ボタンの場所を大人が把握しておくことも重要です。
4. 施設・設備の「安全度」を見極める視点
今回の事故機は「海外製でメンテナンス体制が不明」だったことが問題視されています。利用者が現場で確認できるチェックポイントです。
- 緊急停止ボタンの有無: 乗り降り口の目立つ場所に、誰でも押せる緊急停止ボタンがあるか。
- 隙間のガード: ベルトの終点(吸い込み口)に大きな隙間がないか、または「ブラシ状のガード」などが設置されているか。
- 注意書きの言語: 日本語の警告表示が剥がれていたり、現地の状況に合わない古い掲示のままだったりする場合、管理体制が緩んでいる可能性があります。
【補足】「屋外設置」の法的なリスク 2026年1月の報道によると、屋外にある独立したスノーエスカレーターは、日本の建築基準法上の「昇降機」と見なされず、国による法定点検の義務がないケースが多いことが判明しました。 つまり、**「そのスキー場が独自に、どれだけ真剣に点検しているか」**が全てです。大手の運営会社や、安全基準(SAJなど)を遵守していると明言しているリゾートを選ぶことも一つの自衛策となります。


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