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転職?嘱託?技術職の身の振り方

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60歳手前を迎え、技術職としての「この先の身の振り方」に直面した時、転職か、あるいは現在の会社での嘱託(再雇用)かという選択は、今後の人生の充実度を大きく左右する極めて重要な分岐点だと感じています。

これまで積み上げてきた確かな技術と現場管理の経験があるからこそ、選択肢が広がる一方で、それぞれの道に一長一短があり悩ましいところ。また一から人間関係や、会社のルールに馴染むには年齢的な壁があり不安がいっぱいです。

技術職(特に施工管理や設計、工務など)における「転職」「嘱託」のメリット・デメリットを自分なりに考えてみた。

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1. 「転職」という選択肢:攻めのキャリアチェンジ

建設業は技術職、特にマネジメントや高い専門スキルを持つ人材に対する市場のニーズは依然として高い状態が続いていますが、自分にその能力があるのか「ポイント」になります。

メリット

待遇・給与の維持(またはアップ)

即戦力として迎えられるため、現職と同等、あるいは条件交渉次第ではそれ以上の給与でスライドできる可能性があります。

やりがいの再発見

「これまでの経験を活かして、新しい組織の仕組みを変える」「若手を育てる」といった、刺激的で社会的意義の高いポジションに就けることがあります。

新たな人脈とスキルの獲得

別の会社に移ることで、新しい工法やデジタルツール(DX)などに触れ、技術者としての引き出しがさらに増えます。

デメリット・リスク

自分にとってここが一番のネックです。

人間関係と社内ルールのリセット

どれだけ実績があっても、新しい職場では「新入り」です。その会社の文化や、独自の人間関係に馴染むまでに相応のエネルギーを消費します。

「即戦力」としての強いプレッシャー

高い給与で迎えられた場合、短期間での成果(現場の立て直し、利益率の改善など)を求められ、精神的・肉体的な負荷が増すリスクがあります。

2. 「嘱託(再雇用)」という選択肢:守りと安定のキャリア

定年後、あるいはそれに準ずるタイミングで同じ会社に残り、雇用形態を変えて働く道です。私の会社でも大勢の再雇用組がいますが、慣れた会社だと働きやすいとは思います。その代わり「トレードオフ」として給与の減額は避けられません。

メリット

環境変化のストレスがゼロ

社内の人間関係、業務フロー、自分の「動かし方」を熟知しているため、最もストレスが少なく、手の内に入った仕事ができます。

確実な雇用とワークライフバランス

責任の範囲が狭まる分、残業の削減や、有給休暇の取得がしやすくなり、プライベート(趣味や家族との時間)への比重を増やしやすくなります。

デメリット・リスク

給与の大幅なダウン

一般的に、嘱託に切り替わると業務内容が大きく変わらなくても、給与が3割〜5割程度下がるケースが多々あります(「同一労働同一賃金」の議論はありますが、依然として現実的な格差は残っています)。

モチベーションの維持が難しい

かつての部下が上司になったり、意思決定の輪から外されたりすることで、「これまでの自分のプライド」との折り合いをつけるのが精神的に難しい局面があります。

3.働き方の変化「フリーランス」という手

これは今どきの働き方といえますが、「元自営業」していた私からすると、そうそう簡単な話ではありません。会社の看板がない状態での営業は辛いものがあります。とは言え全くダメかといえば専門に特化した働き方なら可能性もゼロではないでしょう。その一例ですが、CADオペレーター(図面作成業務)、積算業務、などは「外注」も可能かもしれません。

4. 身の振り方を決める「3つの判断軸」

どちらが正解ということはありません。ご自身の「譲れない軸」がどこにあるかで決まります。

① 経済的な必要性(「103万・130万・178万円の壁」や家計のシミュレーション)

今後の生活費、住宅ローンの残債、そして配偶者の方との扶養関係や世帯収入のバランス(いわゆる年収の壁や社会保険のバランス)を考慮したとき、「あとどれくらい稼ぐ必要があるか」を現実的に計算してみてください。

  • がっつり稼ぐ必要がある ➔ 転職、または現職での現役続行
  • ある程度の収入+年金で十分 ➔ 嘱託(セカンドライフ重視)

② 体力・精神的エネルギーの残量

技術職の現場や管理業務は、心身への負担が小さくありません。

まだまだ現役でバリバリ動き、新しい環境に飛び込む気力がある ➔ 転職

体力を考慮し、少しペースを落として「自分の得意な範囲」で安全運転したい ➔ 嘱託

③ 技術者としてのプライドの置き所

「一人の技術者・責任者として、最後まで一線で頼りにされたい」 ➔ 転職

「これからは一歩引いて、後進のサポートやアドバイザーに徹したい」 ➔ 嘱託

今すぐできる、リスクのない「ファーストステップ」

現在は心が揺れており決心は付いていませんが、「在職中のまま、転職市場での自分の『現在の価値』をこっそり覗いてみる」ことを考えています。その場合の方法として

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これだけで自信がつく

「あ、自分の経験なら、他社でもこの年収で迎え入れてもらえるんだ」という客観的な事実が分かるだけで、現在の会社での嘱託交渉の場でも、心に大きな余裕(強気の姿勢)が生まれます。

今までの技術職の経験は、一朝一夕で身につくものではない「国の財産」のようなものです。出来たらこの経験が生かせる仕事を続けていきたいです。

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