
リュウジ氏は自身のSNSで以下のように投稿し、大炎上を引き起こしました。
「あーーーごめんなさい名古屋はマジで美味しい店ないです東京よりないです」
「マジで名古屋の美味しい店教えてほしい、名古屋の人に旨いもん聞くとチェーン店勧めてくるから食に興味ない人多そう」
この発言は、SNS上で3600万回以上表示されるほど大きな波紋を呼びました。元SKE48の松井珠理奈さんらも「美味しいお店がたくさんある」と静かに反論する事態に発展しています。
でも・・・一部同感
名古屋は「おいしい飲食店がない」 「出てくるのはキワモノ料理」 売りが「単純に量が多い」「ビックな○○」など変りモノしかない印象があります。
メディアの特集を見ると、たしかに「デカ盛り」「変わった見た目」「味の濃縮されたB級グルメ」ばかりが目につくので、うんざりされる人も多いでしょう。SNS映えや観光客向けのインパクトが優先され、極端な「キワモノ料理」ばかりが名古屋の飲食店の代表のように扱われがちです。
愛知のマスコミは「愛知押し」が激しいですが、そういったメディア向けの「目立つ情報」から少し離れると、実は非常に質の高い、落ち着いた食事ができるお店がたくさんあります。
名古屋の食の「本来の強み」
- 豊かな近郊食材: 三河湾や伊勢湾の新鮮な魚介類、近郊の質の高い農環境に恵まれているため、素材そのものの味を活かすお店は非常に高いレベルにあります。
- 洗練された和食・割烹: 那古野(四間道)周辺や東区、覚王山などのエリアには、出汁の繊細な風味と旬の食材をゆっくり味わえる、大人のための落ち着いた和食店や寿司店が隠れるように点在しています。
- レベルの高いフレンチ・イタリアン: 実は名古屋には実力派のシェフが多く、奇をてらわない正統派で落ち着いた雰囲気のレストランが数多く存在し、しのぎを削っています。
味の濃さは苦手
自分は濃い味付けの料理は苦手です。ですので、外食時は真剣に下調べをしてます。その甲斐あって結構「好みのお店」も増えてきました。ただ、名古屋の人が薦めるお店は「不味い」という感覚はずっとあります。関東や関西で繁盛しているお店でも、名古屋では経営的に今一歩という事実がその証明でしょう。
「ボリューム」や「奇抜さ」ではなく、「質」と「居心地の良さ」を重視するお店は、派手な宣伝をしていないだけで確かに存在しています。大通りから一本入った路地裏や、静かな住宅街にそういった名店が多い傾向があります。
東京大阪の繁盛店が名古屋で苦戦するわけ
飲食業界において「名古屋の壁」という言葉があるほど、東京や大阪で大成功した有名チェーンや繁盛店が名古屋に進出してあっけなく撤退するケースは後を絶ちません。
「単純に量が多い」「キワモノ料理ばかり目立つ」という現象も、実は外部の飲食店が名古屋市場で生き残るために四苦八苦した結果、あるいは名古屋特有の厳しい消費者基準がダイレクトに影響しています。
他都市の繁盛店が苦戦する主な理由は、以下の4つに集約されます。
シビアな金銭感覚と「圧倒的なお値打ち感」の要求
名古屋の消費者は「ただ安い」だけでは動きません。支払った金額に対して、それを明確に上回る価値(お値打ち感)があるかを非常にシビアに判定します。 東京でウケるような「少し高くて上品で量が少ない」スタイルの店は、名古屋では「コスパが悪い」と見なされがちです。これが、「単純に量が多い」「インパクトのある太巻き」など、分かりやすいボリュームや視覚的な価値を提示しないと集客できないという、現在の「キワモノが目立つ」背景に繋がっています。
「食べ慣れた味」を好む極端な保守性
豆味噌(八丁味噌)やたまり醤油など、旨味と甘辛さがガツンとくる「濃い味」の文化が根付いているため、味覚の基準が他県と異なります。
東京の味
醤油の角が立ったすっきりした味は「コクがない」と評価されがち。
大阪の味
昆布やカツオの繊細な出汁の味は「味が薄くて物足りない」と評価されがち。
新しい味を開拓するよりも「いつもの店の、いつもの味」をリピートする保守的な消費行動が強いため、新規参入ブランドへの警戒心が非常に高いのです。
鉄壁の「地元チェーン」の存在感
名古屋には「コメダ珈琲店」「スガキヤ」「ブロンコビリー」「あみやき亭」など、地元民のインフラとして熱狂的に支持されているローカルチェーンが多数あります。 これらの企業は「名古屋人が好む味・量・価格・サービス」を何十年もかけて完全に最適化しています。そのため、東京や大阪の話題のチェーンがやってきても「わざわざ新しい店に行かなくても、いつもの店で十分」と一蹴されてしまうことが多いのです。個人的にはこれらのお店が、コスパがいいとは思わないです。なぜならコストが良くても、「味」イマイチなら、それは時間とお金の損でしかありません。
車社会による「立地と動線」の罠
東京や大阪の飲食ビジネスは「駅前の歩行者の多さ」を前提にモデルが組まれています。しかし、名古屋は名駅や栄などのごく一部を除き、完全なクルマ社会です。 どんなに東京で人気の行列店でも、「駐車場がない」「駐車場が狭くて停めにくい」「交差点の角で右折進入できない」というだけで、客足はパタリと止まります。
東京や大阪の「洗練されたトレンド」をそのまま持ち込んでも通用しないため、生き残りをかけたお店が分かりやすいボリュームや奇抜さで勝負に走ることになり、結果として目に付く情報が「変り者ばかり」になってしまっているのが実情です。
ハズレを引かない店選びのコツは?
名古屋の飲食市場は「コスパとボリューム」か「メディア映え」に二極化しがちだからこそ、本当に質の高いお店を探すには、情報源と探し方を少し切り替える必要があります。
ハズレを引かず、落ち着いた時間を過ごせる名店に出会うための具体的なコツを4つご紹介します。
検索に使う「キーワード」を変える
「名古屋 グルメ」や「名古屋 ランチ」で検索すると、検索エンジンのアルゴリズム上、どうしてもSNSでバズっているボリューム重視の店が上位にきてしまいます。
- 推奨する追加キーワード: 「接待」「会食」「夫婦」「割烹」「隠れ家」
- 理由: 名古屋は製造業をはじめとする優良企業が多く、ビジネスの「接待」で使われるお店は、味・雰囲気・接客のレベルが必然的に高くなります。こうしたキーワードを検索に掛け合わせることで、キワモノ料理や騒がしいお店を的確に除外できます。
探す「エリア」を繁華街の中心からずらす
名駅や栄のど真ん中は家賃が高いため、どうしても客席を詰め、回転率を上げる必要があります。大通りから少し離れたエリアに、実力派の料理人が静かに店を構えています。
- 那古野・四間道(しけみち)エリア: 古民家や古い蔵を改装したフレンチや和食が多く、歴史を感じる落ち着いた空間が広がっています。
- 東区(高岳・白壁・車道)エリア: 閑静な住宅街で、長年愛される名店や質の高いイタリアン、凛とした佇まいの寿司店などが点在しています。
- 千種区(覚王山・池下)エリア: 個人のオーナーシェフが腕を振るう、こだわりのビストロや和食店が多く見つかります。
情報源を「SNS」から「世界的ガイド」へシフトする
InstagramなどのSNSやテレビのグルメ特集は、映像としてのインパクト(デカ盛りや奇抜さ)を優先します。
- ミシュランガイド・ゴ・エ・ミヨ: 東海版のセレクションを参考にするのが最も確実なフィルターになります。これらの評価基準は純粋に「料理の質」と「空間の快適さ」であるため、奇をてらったお店は掲載されません。星付きでなくても、掲載されているだけで一定の質が担保されています。
「完全予約制」または「コースのみ」の店を選ぶ
アラカルト(単品注文)で居酒屋のように使えるお店は、どうしても周囲のトーンが賑やかになりがちです。メニューを絞り込み、その日の仕込みに全力を注ぐ「おまかせコースのみ」のお店や「完全予約制」の個人店を選ぶことで、料理の質が上がり、ゆったりとしたペースで食事を楽しむことができます。
こういった探し方を用いると、名古屋の食の印象はガラリと変わるかもしれません。


コメント