
キラキラしたネットの世界
YouTubeに溢れている「最強のデスクセットアップ」や「爆速効率化術」を見ていると、まるで最新のMacBookや4Kモニター3台がないと仕事ができないような錯覚に陥りますよね。物欲も唆られついつい「最新のMacBook」買ってしまった人も多いのでは。
彼らは「発信すること」が仕事のプロであって、一般のユーザーとは前提条件が全く違います。彼らにとってのPCは「趣味」であり「撮影小道具」でもあるからです。メーカーからの貸し出しもあり、また、収益化しているため視聴回数・視聴時間が全てなのです。
惑わされずに、自分にとって「ちょうどいい」PCライフを送るための考え方を整理しました。
自分の使い方を見つける
新しいモデルが出たらYouTubeのサムネには「今すぐ買うべき」「おすすめ」の文字が踊ったと思えば「まだ買うのは待て」「買わないほうが良い理由」など全く反対のサムネで溢れてます。「結局どっちなんだよ」って話ですが、私の考えでは「結論は1年後」です。慌てる必要な無いのです。
私の場合、テキストベースと言う仕事なので、最新性能は「宝の持ち腐れ」。しかもあくまで道具の感覚ですので、カバーは愚か、フィルムも何も貼らない主義です。レッツノートも「使い込んだ」感じに魅力を感じてしまいます。ジョブズは、iPhoneやiPod、そしてMacBookなどのデバイスを、ケースやカバーをつけずに「裸」で使うことを好みました。それには彼なりの強い美学がありました。
ジョブズが「裸」で使うことを勧めた理由
- 傷は「年輪」である かつて、iPod(特に鏡面仕上げの背面)が傷つきやすいと苦情が出た際、彼はこう答えました。「ステンレスに傷がついた様子は美しい。使い込まれた道具としての味が出る。」 彼にとって、使用に伴う細かい傷は「持ち主と共に過ごした歴史」であり、個性の現れだと考えていたようです。
- デザインへの執念 Appleのデザイナーたちは、コンマ数ミリの厚みや、金属の質感、光の反射にまで何千時間も費やして設計しています。ジョブズにとって、その完成された造形をプラスチックの安いケースで覆い隠すのは、せっかくの芸術作品を台無しにする行為に等しかったのです。
- 触覚の体験 アルミの冷たさや滑らかさを直接手に感じることも、ユーザーエクスペリエンス(UX)の重要な一部であると考えていました。
実践する際のアドバイス
ジョブズ流を貫くのは最高にクールですが、現代のMacBookで「裸」を貫くなら以下の点には注意が必要です。
- リセールバリュー: 傷がつくと、売却時の価格は確実に下がります(ジョブズは「売ること」なんて考えもしなかったでしょうが)。
- 滑りやすさ: ケースがない方が本来の薄さを享受できますが、手が乾燥していると滑りやすいです。
- 持ち運び: 使う時は裸でも、カバンに入れる時だけはインナーケース(スリーブ)に入れるのが、現代における「折衷案」として人気です。
「道具」か「目的」かを見極める
Macの世界が顕著ですが、まるで特別の存在の如く「プレミアム感」を演出してますね。私に言わせれば、どこから見ても「道具」なのです。
YouTubeの世界では、PCを使うこと自体が「目的(エンタメ)」になっています。しかし、一般の方にとってPCは、やりたいことを叶えるための「道具」に過ぎません。
YouTuber: 1秒でも早く動画を書き出すために50万円かける(それが利益に直結するから)。
一般の人: 書類作成やネット検索、動画視聴ができれば十分。5年前のPCでもサクサク動けばそれが正解。
「あの人が使っているから」ではなく、「今の自分の作業で困っていることは何か?」だけを基準にしましょう。
ジョブズのように、デバイスを「守る対象」ではなく「使い倒す道具」として愛でるスタイルは、一度ハマると戻れない解放感がありますよね。
「情報ダイエット」のすすめ
YouTubeのアルゴリズムは、あなたに「新しい悩み」を植え付けるのが得意です。「今のPCで満足していたはずなのに、動画を見たら急にスペック不足に感じてきた」というのは、YouTubeの術中にはまっています。
- 「便利術」を追いかけない: ショートカットキーを100個覚えるより、自分がよく使う3個を無意識に使える方が遥かに効率的です。
- 「デスクツアー」はインテリア雑誌として見る: あれは「見せるための部屋」です。生活感のないデスクより、使い慣れたペンやメモ帳が置いてあるデスクの方が、実際には仕事が捗ります。
「足し算」ではなく「引き算」で考える
YouTuberは「これも便利、あれも追加しよう」とアプリやガジェットを足し算しがちですが、一般の人は「いかにシンプルにするか」に注力した方がPCは使いやすくなります。
- デスクトップを空にする: 視覚的なノイズを減らすだけで、集中力は上がります。
- 通知をオフにする: PCに振り回される最大の原因は通知です。必要な時だけ自分から見に行くスタイルに変えましょう。
PCとの「正しい距離感」チェックリスト
| 項目 | YouTuberの世界 | 一般の人のリアル |
| スペック | 常に最高峰、オーバースペック | 「やりたいこと」が詰まらない程度でOK |
| アプリ | 最新のサブスクアプリを使いこなす | 標準アプリや慣れたツールを長く使う |
| 周辺機器 | 光るキーボード、高級マイク | 打ちやすいキーボード、疲れないマウス |
| 買い替え | 毎年(レビューのため) | 壊れるか、明らかに動作が重くなるまで |
結局のところ、「PCを使って何を成し遂げたいか」が抜けてしまうと、道具の良し悪しだけに振り回されてしまいます。より良いものを購入するのは大切ですが、必要以上の物を購入するのは、コストパフォーマンスが悪いです。惑わされずに「自分が良い」と思ったものを自信を持って購入しましょう。


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