
2025年現在、建設業界では「建設業の2024年問題(残業時間の上限規制)」への対応が本格化しており、施工管理アプリの導入は「あれば便利」から「ないと現場が回らない」必須ツールへと変化しています。
現場の規模や工種(住宅、ゼネコン、設備、土木など)に合わせて選ぶべき、最新の施工管理アプリ10選をご紹介します。
施工管理アプリ おすすめ10選
1. ANDPAD(アンドパッド)

【シェアNo.1。全方位カバーの決定版】 国内で最も選ばれているアプリです。工程表、図面、チャット、日報から受発注まで、工事に関するあらゆる情報を一元管理できます。
- 強み: 圧倒的な多機能。協力会社も使い慣れていることが多い。
- 向いている現場: 住宅から大規模改修まで、社内外の連携をすべてデジタル化したい企業。
2. KANNA(カンナ)

【抜群の使いやすさ。ITが苦手なチームに】 操作のシンプルさを追求しており、スマホでの操作が非常にスムーズです。初期費用0円から始められる点も魅力です。
- 強み: 学習コストが低い。チャット感覚で報告ができる。
- 向いている現場: 初めてアプリを導入する現場や、職人さんのITアレルギーが心配なチーム。
3. SpiderPlus(スパイダープラス)

【図面管理・検査に強い。設備・プラント向け】 図面にタブレット上でピンを立て、写真やメモを紐づける機能が非常に強力です。
- 強み: 各種検査記録や電子小黒板の機能が充実。報告書作成時間を大幅に短縮。
- 向いている現場: 設備工事、電気工事、大規模ビルのメンテナンス。
4. Photoruction(フォトラクション)

【写真管理とAI。品質管理のプロ向け】 写真の自動整理や、AIによる配筋検査の補助など、技術的な信頼性が高いアプリです。
- 強み: 工事写真の整理が自動化される。BIM連携など高度なデータ活用も可能。
- 向いている現場: 大規模な公共工事や、品質管理が厳しいRC造・S造の現場。
5. 現場Plus(げんばプラス)

【コストパフォーマンス重視。工務店に最適】 月額1万円〜と安価ながら、工程表や写真共有、掲示板など主要な機能を網羅しています。
- 強み: Excel工程表の読み込みや、施主への共有機能が便利。
- 向いている現場: コストを抑えたい中小規模の工務店やリフォーム業者。
6. eYACHO(イーヤチョウ)

【デジタル野帳。手書きの使い心地】 MetaMoJi社が開発した、紙の野帳(メモ帳)の良さをデジタル化したアプリです。
- 強み: 自由自在な手書きメモ。現場の状況をサッと書いて共有できる。
- 向いている現場: 現場監督が自由にメモやスケッチを記録したい場合。
7. SiteBox(サイトボックス)

【土木・品質管理に特化】 福井コンピュータが提供する、土木工事の現場写真管理・電子小黒板に特化したアプリです。
- 強み: 出来形管理や品質管理の計算ソフトとの連携がスムーズ。
- 向いている現場: 公共土木工事がメインの会社。
8. ダンドリワーク

【住宅業界に特化した標準化ツール】 「現場の段取り」を整えることに特化し、住宅施工の流れをテンプレート化して管理できます。
- 強み: カスタマーサポートが手厚く、社内の運用ルール作りまで支援してくれる。
- 向いている現場: 注文住宅や建売住宅を扱うハウスメーカー・ビルダー。
9. Buildee(ビルディー)

【安全管理・調整会議を効率化】 現場の入退場管理や、安全帯の点検、揚重機の調整など「現場の毎日」の運用に強いアプリです。
- 強み: 毎日行われる調整会議(昼礼など)のデジタル化に特化。
- 向いている現場: 大手ゼネコンなどの大規模建築現場。
10. Conne(コンネ)

【コミュニケーション特化型】 施工管理機能というよりは、現場での「連絡」と「ファイル共有」を極限までスムーズにするツールです。
- 強み: シンプルな掲示板とストレージ。操作が迷わない。
- 向いている現場: 工程管理よりも、まずは現場との連絡ミスをなくしたいチーム。
比較まとめ表
| アプリ名 | 主な特徴 | コスト感 | おすすめの工種 |
| ANDPAD | 万能・高機能 | 中〜高 | 全般(住宅・建築) |
| KANNA | シンプル・無料枠あり | 低 | 全般・小規模 |
| SpiderPlus | 図面・検査に特化 | 中 | 設備・電気・プラント |
| Photoruction | 写真・AI・高品質 | 中 | ゼネコン・大型工事 |
| 現場Plus | 高コスパ | 低 | 住宅・リフォーム |
| eYACHO | 手書き・自由度 | 中 | 全般(監督個人利用) |
| SiteBox | 土木・電子小黒板 | 中 | 土木工事 |
| ダンドリワーク | 住宅DXの標準化 | 中 | 住宅・ビルダー |
| Buildee | 安全管理・現場調整 | 中〜高 | 大規模現場 |
| Conne | チャット・ファイル共有 | 低 | 小規模・連絡重視 |
アプリ選びの3つのポイント
- 「現場の職人」が使えるか?: 複雑すぎるアプリは現場で使われません。最初は機能が絞られたものから始めるのも手です。
- 電子小黒板に対応しているか?: 2025年現在、多くの公共工事・民間工事で電子小黒板の使用が認められています。これがあるだけで写真整理の手間が半分以下になります。
- サポート体制: 導入時に説明会を開いてくれるか、操作方法をいつでも聞けるチャットがあるかは重要です。
主要5選の料金目安(2025年最新)
施工管理アプリの料金体系は、大きく分けて「ID数(ユーザー数)課金」と「現場数課金(ユーザー数無制限)」の2パターンがあります。
2025年現在の主要なアプリの料金目安をまとめました。
| アプリ名 | 初期費用 | 月額費用(目安) | 料金の特徴 |
| KANNA | 0円 | 0円 〜 3万円程度 | 無料プランあり。 有料版も比較的安価で始めやすい。 |
| 現場Plus | 5.5万円〜 | 1万円 〜 | ユーザー数無制限。 協力会社を何人呼んでも定額でコスパ最強。 |
| ANDPAD | 10万円〜 | 要問い合わせ | 案件数や機能で変動。多機能な分、コストは高め。 |
| SpiderPlus | 要問い合わせ | 3,000円前後/1ID | ID課金制。 使う人数が決まっている専門業者に最適。 |
| Photoruction | 要問い合わせ | 要問い合わせ | プロジェクト規模やデータ容量に応じたプラン。 |
【注意】 多くの施工管理アプリは詳細な見積もりが必要です。これは、工事の規模や利用する機能(受発注、電子検査など)によってカスタマイズされるためです。
料金プランを選ぶ際の「落とし穴」
1. 「ID課金」か「現場課金」か
- ID課金(一人いくら): 少人数の自社スタッフだけで使うなら安く済みますが、協力会社の職人さんも招待する場合、人数分だけ料金が跳ね上がる可能性があります。
- 現場課金(一現場いくら): ユーザー数が無制限のものが多く、関係者全員を招待しても追加料金がかからないため、大規模な連携に向いています。
2. 初期費用の有無
導入時のデータ移行サポートや説明会実施などで、5万円〜数十万円の初期費用がかかるケースが一般的です。「KANNA」や「クラフタ(完全無料)」のように、初期費用が一切かからないものもあります。
3. IT導入補助金の活用
2025年も「IT導入補助金」の対象となっているアプリが多いです。
- 補助率: 最大 1/2(またはそれ以上)
- メリット: 数十万円かかる年間の利用料や初期費用を、実質半額程度に抑えることができます。
- ※補助金対応の認定事業者(ANDPAD、SpiderPlus、Photoructionなど)を選ぶのがコツです。
まとめ:コストを抑えるための次のステップ
まずは、以下のどちらのタイプで探したいか決めるのがスムーズです。
- 「とにかく安く、まずは自社だけで使いたい」
- → KANNA(無料プランあり)や クラフタ(完全無料)がおすすめ。
- 「協力会社も全員入れて、一括管理したい(でも予算は抑えたい)」
- → 現場Plus(ユーザー無制限で月1万円〜)がおすすめ。


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