さよならワイドビューひだ・大阪〜岐阜の旅
最初で最後の大阪ひだ
2023年3月18日のダイヤ改正で姿を消すキハ85系特急「ひだ」
廃止では無くHC85ハイブリッド車への置き換えです。
これにてキハ85の特急ひだとしての定期運行は終了し、
10両編成など長大編成のキハ85の勇姿を見るのも
あと僅か。
ワイドビューの冠が外されて久しいが未だにその名に恥じない
車窓を楽しませてくれる名車ですね。
登場は今から35年前の平成元年。
当時、学生だった私は田舎を離れ東京で暮らしていましたが、
帰省の度にこの列車にはお世話になっていた。
思えば高山線は非電化ローカル線という事で、
地元から電化の要望が強まり、一時は建設が始まった電化工事。
結局、電車並みの加速性能とトップスピードを誇るキハ85系の登場で、
地元を納得させるとともに飛騨地方のシンボリックな存在にまでなった感があります。
高山線というのは1ローカル線ですが、
無煙化のため蒸気機関からのディーゼル化も早かったし、
今度はハイブリッドへの転換と
自然豊かな地域を走る特急として、
他に先んじて一早く時代を変えてきたと言えます。
最後の雄姿をみたさに
なかなか仕事で忙しい昨今ではあるが最後の乗車をしてきました。
私が最後の乗車として選んだのが大阪「ひだ」です。
1日に1往復、大阪発着の列車があるのです。
一度は乗ってみたいと思いましたが、何せ時間帯が合わせにくい列車で、
高山発が15時台、大阪発が8時と微妙な時間。
個人的には朝の通勤ラッシュ時間に大阪を出発する姿を
見たいので前日に大阪入りし岐阜まで乗車してきました。
（せっかくの大阪と言う事で、
前日の夜、友人を誘って食事を楽しみました。）
朝一番で大阪駅へ
発車時刻は朝7時58分と早い。
余裕を持って早めに大阪駅に向かいます。
前日の名古屋駅で「さよなら」イベント運行をやってましたが、
私はひっそりと別れを惜しむことにします。
途中停車駅は
大阪～新大阪～京都～草津～米原～大垣～岐阜です。
今までは、急行「たかやま」時代の名残で高山線にはいると極端に停車駅が増えてましたが、
今回のダイヤ改正で「速達」タイプとなりました。
（以前は下呂市内だけで4駅も停車していた）
その反動で、名古屋発の始発ひだ1号の停車駅が増えてしまったようです。
帰省時には1号ばかり使ってますので微妙です。
早めにホームへ入場し待ち構える
白煙も逞しい車両
キハ系の特徴はやっぱ煙かな。
都会人も驚く白く煙る構内。
決してクリーンではない。
これを見ると時代の流れには逆らえないと感じる
大阪駅へ入線してくるひだを見るのも初めてだが
やっぱりカッコいいね。
岐阜駅での連結作業
今回は岐阜までと言う事で岐阜駅での連結作業も
見学しました。
この列車は編成が面白いことでも有名。
岐阜で名古屋から来たひだと連結を行います。
そして高山駅でまた切り離し、名古屋〜飛騨古川、
大阪〜高山（当駅止まり）と分離されます。
多種多様に活躍してきたキハ85系は正しく平成を代表する名車と言えます。
コメント