新幹線喫煙室撤去の反応の違和感。
最近、新幹線の車内で完全禁煙になるとニュースになった。
それに対して芸能人などを中心に反論する記事も散見されたが、
その意見の中でも多かったのは「喫煙者は税金を納めている」というもの。
実際に間違いはないのだけどもそんなドヤ顔で威張れるものなのか考えたい。
ちなみに私の父はヘビースモーカーで
しかも寒い冬は締め切った状態でタバコを吸っていました。
元気だった母はそんな煙まみれの部屋で、
父親と一緒に過ごし、受動喫煙を
受け続けたためか、くも膜下出血で倒れ
そのまま亡くなりました。
喫煙者本人よりも受動喫煙する方が、
影響が大きい事に無知で無頓着過ぎる喫煙者に
怒りしかありません。
タバコのメリットは税金
タバコ1箱当たりの課税利率は62%で
税金の塊のようなもの。
タバコ税の良い点としては、
まず年間1兆円の税収があり安定した税金である。
また半分以上は地方へ入るため地方の貴重な財源である。
税の分配の割合は、一箱あたり580円とした場合、
国136円、県21.4円、市区町村131.04円となってます。
反面、デメリットは
今度は、たばこが及ぼすコストについて挙げてみましょう。
よく言われるのは健康被害にですが、確証がないためここでは語りません。
また、喫煙スペース設置に伴う工事代金や場所代についても同様です。
ポイ捨て
タバコの出荷本数の1/3以上がポイ捨てされていると言われています。
ポイ捨て前の原状回復の為の吸い殻回収費用は必要です。
道端にもたくさん落ちてますが、
側溝などの見えない場所にもグレーチングの隙間などから
平然とポイ捨てされているため回収も大変です。
また、雨などで流された吸い殻はフィルターが腐らないため
海や川で野生動物が飲み込んでしまう事案もあります。
さらに厄介なのは細分化されたフィルターが
マイクロプラスチックとなり、やがて関係のない人々にも
影響が出ると思われます。
タバコによる失火
火災の出火原因の1位はタバコであり、
その消火のための出動回数は3,000回を超えます。
消火のための消防署員の出動人数は平均30人ほどだとしますと
人工としては3000*30人分になります。
あくまで消防署員の数字ですので非常勤の消防団員(76万人)を入れたら
すごい金額になります。
また失火による人命や家財などの損失も加味すると
天文学的な数字となるでしょう。
私は5年間消防団員として所属していましたが、
一番苦労したのは水の無い山での消火作業。
出火元は入山した人のタバコの不始末でした。
小型ポンプを中継させホースを山の上まで伸ばして消火しましたが、
結局一晩は再燃しないように見張りとして待機。
こんな時でも出動手当は僅かだし、しかも本人の手元には来ないのです。
今の家の近所でも、
車からのポイ捨てが原因と思われる火災が毎年発生していて
河川敷の枯れ草が燃え広がるというボヤ騒ぎが頻発しています。
これこそ税金の垂れ流しに他なりません。
結局
健康・自然環境・景観・職場環境(煙・臭い)すべてに対して
多大なコストを払って煙を吸っているわけです。
「タバコを吸う人全てが馬鹿では無いが、バカは漏れなくタバコを吸う」
そんな所でしょうか
コメント