久しぶりに登山
最近は仕事の激務に身も心もズタズタの主ですが、久方ぶりに山へ出かけてきました。その行先は大好きな北アルプス。その中でも盟主でもありランドマーク的な存在でもある「槍ヶ岳」です。かつての山仲間との楽しかった思い出が蘇ってくる大好きな山です。通算だと12回目になるこの山ですが、今回は上高地側から入山しました。
槍ヶ岳とはどんな山か
日本のマッターホルンと称される理由
槍ヶ岳はその鋭い山容から「日本のマッターホルン」と称されるほど特徴的な形を持つ山です。標高3,180mと日本で5番目に高い槍ヶ岳は、まるで天を突き刺すかのような尖ったシルエットが魅力で、遠くから眺めるだけでもその威圧的な美しさに圧倒されます。また、この象徴的な姿が登山者の心を掴み、長年多くの人々に愛されてきました。
北アルプスを代表する名峰
槍ヶ岳は北アルプスを代表する名峰であり、登山者にとって憧れの存在です。北アルプスには数多くの名峰がありますが、中でも槍ヶ岳はその独特なシルエットと標高の高さで特別な存在感を放っています。そのため、アルプス登山を語るうえで槍ヶ岳は欠かすことのできない山と言えるでしょう。その歴史と存在感は、多くの登山記や文学作品にも取り上げられ、文化的にも高い評価を受けています。
初心者から挑戦可能な山なのか?
槍ヶ岳は初心者から上級者まで挑戦可能と言われる山ですが、無雪期での登山や十分な準備が必要です。上高地からのルートは比較的ポピュラーで、技術的な難易度もそれほど高くありませんが、梯子や鎖場が続く箇所もあり、油断は禁物です。初めて槍ヶ岳に挑戦する方は、体力作りや装備の準備、事前のルート調査をしっかり行うことが安全な登頂へのポイントです。
3000m級の魅力と特徴
3000m級の雄大な山々が連なる北アルプスの中で、槍ヶ岳はその象徴的な尖頂から特別な存在感を持っています。標高が高い分、山頂付近では息苦しさを感じることもありますが、それを超えた先に待つ達成感は格別です。さらに、頂上からは360度の絶景が広がり、特に早朝のご来光は忘れられない体験となるでしょう。また、山小屋での仲間との交流や自然との触れ合いも槍ヶ岳登山の醍醐味です。「槍ヶ岳に登ってきた」と語ると、それだけで登山経験を物語る象徴的な山です。

名古屋から公共交通機関を使って行く場合、名古屋駅を一番早い電車で出発したとしても、高山到着は10時過ぎ、そこから濃飛バスに乗車、平湯温泉で上高地行きのバスへ乗り換える手段です。どちらにしても初日は途中で一泊が基本になります。ちなみに今回は止まった事の無い山小屋めぐりと言う事で、1日目 徳沢ロッジ、2日目は殺生ヒュッテにて宿泊しました。


横尾までは管理道路があるため余り下界と変わらない食事がいただけます。救急車も来ることができますので、具合が悪い場合は、横尾までのトレッキングコースで止めておきましょう。

最近の無謀な登山、外国人による軽装登山での遭難が問題視されているため、横尾ではチェックする係員が配備され、装備・保険の有無・登山届の提出の有無・今後のルートの確認など行われ、注意喚起も伝えられます。今年は特に中高年や外国人の事故が急増しているらしい。


久しぶりの登山はキツイ。昔のように無理をせずに自分のペースで進む。この日は平日という事もあってノンビリとした時が流れ、日ごろのストレスを発散しました。

2日目の宿泊先・殺生ヒュッテ。槍の肩まで20分くらいです。槍ヶ岳山荘に比べ質素で落ち着いてます。稜線ほど風も強くないのでキャンプには良いかも。お盆休みのような混雑時は、槍ヶ岳山荘のキャンプ場はすぐに一杯になってしますが、そんな時はこちらへ案内される事もあります。
ここで一休み
少しの間、体を休めたらこの日のうちに山頂へ向かいます。時刻は14時10分、先ほどまでの雨も止んだようですので、防寒のために雨具を着て出発しました。山頂へ向かう岩場では海外登山客ツアー一行が苦戦している。私の場合、本来別にピークに興味が無いのだけど、今回は次回いつ再訪できるか分から無いため行くことにしました。20人くらいの団体が前を行きますが、とにかく行列が凄い。中には80代くらいの外国人女性もガイドに引っ張られながらゆっくり歩いてる。しかし途中でリタイヤ、引き返していきました。そう、登山は登りより下りが怖いんです。


この日は天気が良くなく眺望は良くありませんでしたが、今の自分にはそんなことはどうでもいい事。山を楽しんで、新鮮な空気を思いっきり吸い込む。最高じゃないですか。昔から山頂からの日の出を拝むのも全く興味が無く、冷めたものでした。

山頂は外国人だらけ。英語が飛び交う世界でした。できたらちゃんと祠の前で手を合わせてお賽銭を入れてあげてほしいものです。信仰の山ですから
この日は殺生ヒュッテまで降りて一泊

山の中でご飯がいただけるのは有難いことです。翌朝はそのまま上高地まで一気に下るため朝食は「お弁当」にしていただきました。翌日の出発は4時30分。


皮肉なことに下山の日は快晴。ただし午後はやはり天候の急変があるので行動は早めに限ります。あとはひたすら歩くのみ、ほぼノンストップで下り続け、朝11時の平湯温泉行のバスに乗ることができました。名古屋へは16時、自宅へは16時20分に到着しました。怪我無く安全に帰ってこれて何よりでした。

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