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低山でも人は死ぬ

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金華山滑落事故

金華山で登山客に道を譲ろうとして…50m下に転落 76歳女性が死亡 標高329メートル 岐阜市 | TBS NEWS DIG

何年か前の話ですが、金華山は登った経験があります。その時のコースは「馬の背コース」。標高329mと身近な存在である金華山ですが、実は「低山だから安全」という油断がもっとも危険なポイントです。実際、金華山では毎年のように滑落による救助要請や死亡事故が発生しています。

なぜ低山である金華山で重大な事故が起きるのか、その主な要因を整理しました。

牙を剥く「チャート」の岩場

金華山の地質は極めて硬い「チャート」という堆積岩で構成されています。

表面が非常に硬く、磨耗してツルツルになっている箇所が多いです。特に雨上がりや湿った状態では、登山靴でもグリップが効かずに一瞬で足をすくわれることがあります。転倒した際、岩の角が鋭いため、低い場所からの転倒でも頭部への裂傷や骨折など、重大な怪我に繋がりやすいのが特徴です。

コースによる難易度の差

金華山には10前後の登山道がありますが、初心者向けの「七曲り登山道」と、熟練者向けの「馬の背登山道」では全く別の山と言えるほど険しさが異なります。

  • 馬の背登山道: 「老人・小児には無理」と看板がある通り、手を使って登るような急峻な岩場が続きます。ここでバランスを崩すと、数メートル下まで滑落するリスクがあります。
  • 道迷い: 整備された道から「近道に見える脇道」へ入り込み、行き止まりの崖で身動きが取れなくなるケースも少なくありません。

「観光」と「登山」の境界線の曖昧さ

ロープウェーで山頂まで行ける手軽さゆえに、軽装(スニーカーやサンダル、不十分な装備)で登ってしまう人が多いことも事故の一因です。

低山は街が近いため安心感を抱きがちですが、樹林帯は日没前でも急激に暗くなります。ライトを持たずに足元が見えなくなり、踏み外して滑落するパターンも典型的な事故例です。

安全に楽しむためのポイント

金華山のような低山こそ、以下の準備が命を守ります。

足元の装備は溝のしっかりした登山靴やトレッキングシューズを履く。事前のコース確認し自分の体力と装備に合った道を選ぶ(無理に「馬の背」を選ばない)。早めの行動を心がけ、午後からの入山を避け、日没の2時間前には下山を完了するようにしましょう。

通信手段と行動食・水分、山によっては「ツェルト」と言う簡易テント、雨具など通常の日帰り登山クラスの装備は持参しましょう。

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