
小樽市のスキー場 スノーエスカレーター事故
一部、記事の内容に誤りがありました。改めて関係各位にお詫び申し上げます。
北海道小樽市の朝里川温泉スキー場で発生したスノーエスカレーターの事故に関連し、運営会社の情報について調べてみました。
. 屋外エスカレーターでの5歳男児死亡事故(2025年12月28日)
- 内容: 駐車場とセンターハウスを結ぶ屋外エスカレーター(ベルトコンベア型)の降り口付近で、5歳の男の子が転倒し、右腕や着衣が機械に巻き込まれました。
- 結果: 男の子は搬送先の病院で亡くなりました(死因は着衣による首の圧迫での窒息死)。
- 指摘されている問題点:
- 事故当時、現場に監視員が配置されていなかったこと(製造元のマニュアルでは配置が必要とされていた)。
- 緊急停止装置が自動で作動しなかったこと。
- 過去2年間にも同型のエスカレーターで転倒や負傷事故が起きていたが、十分な対策が取られていなかった可能性。
- 屋外の独立した設備であるため、建築基準法の定期点検義務の対象外という「法律の空白」があったこと。
警察は業務上過失致死の疑いも視野に入れ、運営会社の家宅捜索(2026年1月6日)を行うなど、安全管理に問題がなかったか厳しく捜査を続けています。
運営会社
- 朝里川温泉スキー場の運営会社は、**株式会社Sasson(サッソン)**です。
- 会社および運営グループの概要は以下の通りです。
- 運営会社概要
- 社名: 株式会社Sasson
- 代表者: 張 太武(タイ・ウー・チャン)
- 所在地(本社): 北海道小樽市朝里川温泉1丁目504番地
- 設立: 2016年(平成28年)9月1日
- 事業内容: スキー場、ゴルフ場(札樽ゴルフ倶楽部)、宿泊施設(朝里川温泉ホテル等)、飲食店の運営
- サッソン・リゾート・グループについて
- 「SASSON RESORT GROUP」として、スキー場だけでなく、周辺の札樽ゴルフ倶楽部や朝里川温泉ホテル、貸別荘のウィンケルビレッジなどを一体的に運営しています。
- 近年の動向
- 先ほどお伝えした通り、2025年12月に発生した死亡事故を受け、運営会社である株式会社Sassonに対しては警察による家宅捜索が行われるなど、現在、安全管理体制のあり方が厳しく問われています。報道では、代表者が中国籍であることや、海外資本の企業であるといった背景についても触れられています。
- 運営会社に関する公式な情報は、株式会社Sassonの公式サイトやスキー場の公式サイトでも確認することができます。株式会社SNOW PARK RESORT北海道が運営
報道(2026年1月時点)によると、今回の事故機については非常に不透明な経緯が判明しています。
同じメーカー(中国製)の設置場所
事故が起きたスノーエスカレーターは、中国・河北省のメーカーが製造したものです。このメーカーに関する最新の報道では、以下の状況が指摘されています。
- 日本国内への導入数: メーカー社長の証言によると、2019年ごろに計3基が中国国内設置目的として販売されたとのことです。(日本向けへの設置を希望したが、このメーカーではメンテナンスの難しさから拒否しています)
- 設置場所: 3基のうちの1基が今回事故が起きた朝里川温泉スキー場(小樽市)ですが、メーカー側は「あとの2基がどこに設置されたのか把握していない」と述べています。
- メーカーの主張: 日本のスキー場に直接販売した記憶はなく、メンテナンス体制が整っていないことから日本への販売を一度断っていたとも報じられています。
そのため、現時点では残りの2基がどこにあるか公に特定されていません。 警察や関係機関による調査が進められている段階です。
日本国内のスノーエスカレーター全般の状況
日本国内のスキー場にあるスノーエスカレーターの多くは、以下の大手メーカー製が主流です。
- 主なメーカー: * 樫山工業(国内最大手)
- 日本ケーブル(海外ブランド「Sunkid」などの取り扱い)
- 今回のケースとの違い: 大手メーカー製は、国内の保守点検ルールに基づいたメンテナンス体制が組まれています。一方、今回の事故機は「海外から直接(または非正規ルートで)導入され、国内の適切な点検体制から外れていた可能性」が専門家から指摘されています。
今後の調査
- 同じメーカーの製品: 国内にあと2基存在する可能性がありますが、場所は不明です。
- 運営会社の他施設: 同社が運営する他のスキー場は確認されていません。
事故を受けて、今後、海外製の昇降設備を独自導入している施設に対して、全国的な安全点検や実態調査が行われる可能性が高いです。
北海道のスキー場は資本が複雑
北海道内の中国資本が入ったスキー場はどれ位あるのか調べてみました。
キロロリゾート(赤井川村)
- 所有者(オーナー)の変遷
- キロロリゾートの所有権は、過去に何度か変更されています。
- 現在:復星集団(フォースングループ / Fosun Group) 系の資本
- 2021年にタイの不動産大手プロパティ・パーフェクト社から、中国の復星集団傘下の企業等へ売却されました。復星集団はクラブメッドの親会社でもあります。
2021年キロロリゾートのスキー場とホテル、タイ企業が150億円で売却
- タイの不動産開発大手、プロパティ・パーフェクト傘下のキロロリゾートホールディングスは、 キロロ・マネジメントとネイピアに、北海道・キロロリゾートのホテルとスキー場を150億円で売却した。
- 北海道新聞によると、キロロ・マネジメントは復星集団が出資する資産管理会社が代表を務めているという。雇用は維持し、運営は継続する。
- 過去の所有者: * ヤマハ(開発・初代オーナー)
ニセコHANAZONOリゾート(倶知安町)
- 運営会社:日本ハーモニー・リゾート株式会社
- 株主:Pacific Century Premium Developments Ltd. (PCPD) (香港メインボード上場コード:00432)
所在地:8th Floor, Cyberport 2, 100 Cyberport Road, Hong Kong
代表者:Benjamin Lam Yu Yee (ベンジャミン・ラム・ユー・イー)
事業内容:プレミアムグレード不動産開発及び投資、インフラストラクチャープロジェクト管理
星野リゾート トマム
星野リゾート トマム(占冠村)は、2015年に中国の復星集団(上海豫園旅游商城)が買収したことで有名になりましたが、2024年7月に売却が発表されました。売却先は日本の合同会社(SPC)および株式会社新雪となっています。運営自体は引き続き「星野リゾート」が行っていますが、資本の面では中国資本からの離脱が進んでいる状況です。
まとめ:利用上の注意点
小樽の事故を受け、スキー場のスノーエスカレーター(マジックカーペット)を安全に利用するための注意点をまとめました。
特に今回の事故では、「屋外設置の設備は建築基準法の定期検査義務がない場合がある」という法的な抜け穴も明らかになっており、利用者自身での警戒も必要です。
1. 乗り降りの際の重要ルール
最も事故が起きやすいのは「降り場(終点)」です。
- 降り場に集中する: 終点が見えてきたら、足元をしっかり確認してください。ベルトが吸い込まれる隙間に、靴の先端やウェアの裾が近づかないよう意識しましょう。
- すぐに離れる: 降りた後は、後続の人との衝突や滞留を防ぐため、速やかにその場を離れてください。
- 歩かない・走らない: ベルトの上で動くとバランスを崩しやすく、転倒して服や体の一部を巻き込むリスクが高まります。
2. 服装と装備のチェック(巻き込み防止)
今回の事故のように「隙間への引き込み」を防ぐためのポイントです。
- 紐や裾の管理: スノーボードのブーツの紐、ウェアの長い裾、マフラーなどが垂れ下がっていると非常に危険です。しっかり収納・結んでおきましょう。
- ストックの扱い: スキーヤーはストックをベルトに突き立てたり、機械の隙間に入れたりしないよう注意してください。
- 樹脂製サンダル・長靴に注意: 柔らかい素材の靴(スノーブーツなど)は、エスカレーターの側面に接触すると摩擦で吸い込まれやすいため、必ずベルトの中央に立つようにしてください。
3. お子様連れでの注意点
- 手を繋いで中央に: お子様一人で乗せず、必ず大人が手を繋いでベルトの真ん中に立たせてください。
- ふざけない: 乗り口や降り口付近で遊ばせないことはもちろん、乗車中にしゃがみ込んだり、逆走したりしないよう厳重に注意してください。
- スタッフの有無を確認: 乗り降りの場所に監視スタッフが配置されているか確認しましょう。スタッフがいない施設では、緊急停止ボタンの場所を大人が把握しておくことも重要です。
4. 施設・設備の「安全度」を見極める視点
今回の事故機は「海外製でメンテナンス体制が不明」だったことが問題視されています。利用者が現場で確認できるチェックポイントです。
- 緊急停止ボタンの有無: 乗り降り口の目立つ場所に、誰でも押せる緊急停止ボタンがあるか。
- 隙間のガード: ベルトの終点(吸い込み口)に大きな隙間がないか、または「ブラシ状のガード」などが設置されているか。
- 注意書きの言語: 日本語の警告表示が剥がれていたり、現地の状況に合わない古い掲示のままだったりする場合、管理体制が緩んでいる可能性があります。
【補足】「屋外設置」の法的なリスク 2026年1月の報道によると、屋外にある独立したスノーエスカレーターは、日本の建築基準法上の「昇降機」と見なされず、国による法定点検の義務がないケースが多いことが判明しました。 つまり、「そのスキー場が独自に、どれだけ真剣に点検しているか」が全てです。大手の運営会社や、安全基準(SAJなど)を遵守していると明言しているリゾートを選ぶことも一つの自衛策となります。



コメント
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