PR

施工管理・新人育成のポイント。厳しい世界だが「やりがい」を見つける手助けを

PR
スポンサーリンク

中間管理職が気を付ける事

施工管理の仕事は、覚えるべき専門知識が膨大な上に、現場での人間関係や安全管理など、新卒社員にとっては非常にハードルが高い職種です。

若手が「きつい、辞めたい」となる前に、「自分が役に立っている」という実感を持たせることが育成の鍵となります。具体的なコツを5つのポイントにまとめました。

1. 「作業」ではなく「目的」をセットで教える

新卒のうちは、写真撮影や掃除、測量の手伝いなど、単調な仕事が多くなりがちです。ここで「なぜこれが必要か」を伝えないと、彼らは自分が単なる雑用係だと感じてしまいます。

  • NG: 「とりあえずこの箇所の写真を全部撮っておいて」
  • OK: 「この写真は、数年後のメンテナンスの時に壁の中がどうなっていたかを確認するための重要な証拠になる。だから、配管のジョイント部分がはっきり見えるように撮る必要があるんだ」

ポイント: 「自分の仕事が建物の品質を守っている」という誇りを持たせることが、モチベーション維持に直結します。

2. 「心理的安全性が高い」環境を作る

現場は危険と隣り合わせのため、つい指導が厳しくなりがちです。しかし、新卒が「怒られるのが怖くて報告をためらう」状態になると、重大な事故や施工ミスに繋がります。

  • 「わからない」を歓迎する: 「こんなことも知らないのか」は禁句です。「今のうちに聞いておかないと、後で自分が困るから何でも聞いて」と繰り返し伝えます。
  • 1日1回の雑談: 仕事以外の話を少しするだけで、相談のハードルが下がります。

3. 職人さんとの「橋渡し」をサポートする

新卒にとって最大の壁は、年上のベテラン職人さんとのコミュニケーションです。

  • 紹介の仕方を工夫する: 職人さんに対し、「期待の新人なので、厳しくも温かく教えてやってください」と事前に紹介しておきます。
  • 「聞き方」を教える: 職人さんに指示を出すのはまだ無理です。「教わりに行く」というスタンスを教え、職人さんのプライドを尊重するコミュニケーションを身につけさせましょう。

4. 小さな「成功体験」を積み重ねる

施工管理のプロジェクトは数ヶ月〜数年と長いため、達成感を得にくいのが難点です。

  • スモールステップの設定:
    1. まずは「現場の整理整頓と朝礼の準備」を完璧にする。
    2. 次に「1つの工種の写真管理」を任せる。
    3. その次に「協力会社1社との打ち合わせ」を担当させる。
  • できたことは即座に褒める: 「今日の写真、すごく見やすかったよ」「職人さんへの連絡、助かった」など、具体的なFB(フィードバック)が自信になります。

5. 成長の「ロードマップ」を見せる

今やっている苦労がどこに繋がるのか、3年後・5年後の姿を具体的にイメージさせます。

時期目標の状態任せる役割の例
1年目現場の流れを理解し、名前を覚えられる写真管理、安全巡回、日報作成
2年目特定の工種を一人で管理できる小規模な業者打ち合わせ、図面修正
3年目工程・品質・安全の基本が身についている部分的な工程管理、若手の指導

ワークフローの可視化

1. 業務の「型(ルーチン)」を視覚化する

新卒社員が最も不安に感じるのは、「次に何をすべきか、誰に確認すべきかが分からない」という状態です。ワークフローを活用して「仕事の見える化」を進める具体的なポイントを整理しました。

施工管理の仕事は多岐にわたりますが、まずは「1日の流れ」や「1週間のサイクル」をワークフローとして書き出しましょう。

  • 日次フロー: 朝礼 → 現場巡回(写真撮影) → 昼打ち合わせ → 午後の巡回 → 書類作成・日報
  • 週次フロー: 週間工程会議の準備 → 資材の発注確認 → 安全協議会

活用のコツ: > 単なるスケジュール表ではなく、「各工程で誰に報告し、誰の承認を得るか」をフロー図に入れることで、若手が「勝手に進めていいのか、待つべきか」という迷いから解放されます。

2. 「承認・相談」のルートを明確にする

新卒社員が現場で最もストレスを感じるのは、上司や職人さんへの「確認」です。ここをワークフロー化(ルール化)します。

項目確認・承認のルール活用ツール
現場の判断独断せず、まずはLINEやチャットで写真を送って指示を仰ぐ写真共有アプリ
書類の提出下書きの段階で一度チェック、修正後に本提出共有フォルダ/クラウド
職人への指示自分で判断せず、まずは上司の指示を受けてから伝える指示出しの定型文

3. 「チェックリスト型」ワークフローの導入

「ミスをするな」と精神論を解くよりも、チェックリストをワークフローに組み込む方が確実です。

  • 配筋検査フロー: 図面確認 → 現場チェック(リストに沿って) → 上司への写真送付 → 承認完了
  • 安全管理フロー: 開口部の養生確認 → 立ち入り禁止表示の確認 → 指差喚呼

ポイント: > チェックリストは「若手が自分で気づくためのツール」として使わせます。上司が後でチェックすることで、「どこを見落としたか」が明確になり、教育の質が上がります。

4. デジタルツール(施工管理アプリ)の活用

紙や口頭のワークフローには限界があります。ANDPADPhotoructionSpiderPlus などの施工管理アプリを導入・活用することで、ワークフローが自動的に整います。

  • 情報の集約: 「あの資料どこですか?」という無駄な会話が減る。
  • リアルタイム共有: 若手が撮った写真が即座に上司に届くため、フィードバックが早まる。
  • TODOの明確化: 今日やるべきタスクがアプリ上で可視化される。

5. ワークフローを活用した「振り返り」

ワークフローは一度作って終わりではありません。

  1. 週に一度の面談: 「今週のワークフローで、どこが一番詰まった?」と聞く。
  2. プロセスの改善: 若手が「ここが分かりにくい」と言った部分は、マニュアルやフローを修正する。
  3. 役割の引き上げ: フローの一部(例:朝礼の進行)を若手に少しずつ任せていく。

指導者の方へ:自分を追い込みすぎない

若手の育成は、現場を進めるのと同等か、それ以上にエネルギーを使います。「自分たちの若い頃は…」と比較せず、今の時代の価値観に寄り添う忍耐が必要です。

施工管理の現場において、ワークフロー(業務の一連の流れとルール)を整えて活用することは、「若手の離職防止」と「教育の効率化」に劇的な効果をもたらします。

ワークフローは「若手を守る盾」

ワークフローを整えることは、若手を管理することではなく、「迷いというストレスから守ること」です。仕組みがしっかりしていれば、新卒社員は安心して現場の仕事(施工の技術や人間関係)に集中できるようになります。

コメント

Social Share Buttons and Icons powered by Ultimatelysocial