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名古屋の空港事情〜何故こんなに不便なのか?

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公共交通機関の使い勝手の悪さが際立つ

名古屋の空港(中部国際空港・県営名古屋空港)のアクセスが「悪い」と感じられるのには、それぞれ異なる構造的な理由があります。

そもそも何故小牧空港時代から鉄道路線を作らなかったのか。名古屋の空港(中部国際空港・県営名古屋空港)のアクセスが「悪い」と感じられるのには、それぞれ異なる構造的な理由があります。

特に、東京(羽田)や福岡、大阪(伊丹)などの「都市部から極めて近い空港」と比較されることが多いため、不便さが際立って感じられやすいのが特徴です。

他都市との比較

名古屋の空港アクセスが特に悪く言われる背景には、ライバル都市の利便性が高すぎることがあります。反対に成田などは電車(JR成田エキスプレス)で1時間掛かります。

空港都市部からの時間主な交通手段
福岡空港約5分(博多駅〜)地下鉄(直結)
羽田空港約15〜20分(品川〜)京急・モノレール
伊丹空港約30分(梅田〜)モノレール・バス
セントレア約30〜50分(名駅〜)名鉄(特急・快速)

中部国際空港(セントレア):距離と独占の問題

セントレアは、24時間運用や騒音問題を解決するために伊勢湾上の人工島に作られたため、物理的な距離が離れています。

  • 名鉄の独占状態:鉄道アクセスが名鉄(名古屋鉄道)しかない「一本足打法」です。JRが乗り入れていないため、新幹線からの乗り換えや、JR沿線住民にとっては不便です。また、事故などで名鉄が止まると完全に足が奪われるリスクがあります。
  • 「都心まで30分」の壁:最速の「ミュースカイ」を使えば名鉄名古屋駅から約28分ですが、特急料金が必要です。一般の特急や急行だと40〜50分近くかかり、羽田(品川から15分)や福岡(博多から5分)に慣れた利用者には遠く感じられます。
  • バス路線の減少:かつては名古屋市内各地から空港バスが出ていましたが、現在は名古屋駅や栄などの主要拠点に集約され、郊外からの直接アクセスが以前より難しくなっています。

県営名古屋空港(小牧):鉄道空白地帯の問題

小牧空港は名古屋市街地から直線距離で約15kmと非常に近いのですが、「鉄道が通っていない」ことが最大の弱点です。バス路線はありますが、大きなスーツケースを抱えてバスに乗車するのは、考えただけでも憂鬱です。

幻の計画

1992年の運輸政策審議会では、「2008年までに整備するのが適当」とまで記されていた鉄道計画でしたが、時代の流れが「小牧の拡張」ではなく「伊勢湾への新空港建設」を選んだため、実現することはありませんでした。しかしそれは言い訳でしかありません。

現在の「県営名古屋空港(小牧)」が、かつて日本の主要な国際空港の一つだった頃(旧名古屋空港時代)の乗降客数は、年間1,000万人を超えていました。

セントレアが開港する直前のピーク時のデータは以下の通りです。

旧名古屋空港(ピーク時)の乗降客数

  • 年間乗降客数:約1,080万人(2002年度実績)
    • 国際線: 約410万人
    • 国内線: 約670万人

現在の小牧空港(約90万人)と比較すると、全盛期には現在の約12倍もの利用者がいたことになります。当時はボーイング747(ジャンボジェット)などの大型機が頻繁に離着陸し、名古屋駅から直行バスが数分おきに発着する、非常に活気のある空港でした。

なぜこれほど利用者がいたのに鉄道がなかったのか?

これほど(1,000万人規模)の利用者がいたにもかかわらず、最後まで鉄道が引かれなかったのは、前述の通り「新空港(セントレア)への移転が前提だったから」という理由が大きいと言われてますが、こう言った公共交通にはお金を掛けない愛知県の悪癖が見え隠れします。

「今のセントレア並みの人数が、今の小牧空港の場所に押し寄せていた」と考えると、当時の周辺道路の渋滞やターミナルの混雑がいかに激しかったかが想像できるかと思います。

県営名古屋空港は航空自衛隊との共用空港ですが、かつて小牧線からの引き込み線は存在していました。それは物資輸送がメインの用途で、今では線路も撤去されています。

現在でも、激しい交通渋滞が発生している国道41号線(空港線)なので、地下鉄延伸しても北区や豊山の沿線の人には都合が良かったのでは無いかと思います。

愛知県営空港の不便ポイント

  • 「最後の数キロ」の断絶:最寄り駅(名鉄小牧線・味美駅など)からターミナルまで数キロ離れており、歩くには遠く、バスやタクシーへの乗り換えが必須です。
  • 道路渋滞のリスク:名古屋駅や栄からのアクセスは直行バスがメインですが、名古屋高速や市街地の渋滞に左右されやすく、時間の正確性が鉄道に劣ります。
  • 路線の限定:現在はフジドリームエアラインズ(FDA)が中心の地方路線のみとなっており、インフラ投資(新線の建設など)が行われにくい状況にあります。

まとめ:なぜ不便なのか

  1. セントレアは、海の上にあるため物理的に遠く、かつ名鉄一択であること。
  2. 小牧空港は、街に近いのに直通の電車がないこと。

「名古屋駅からもっと楽に、安く行ければいいのに」という不満は、こうした「選択肢の少なさ」と「乗り換えの手間」から来ていると言えます。とにかく間が悪く、タイミングを逃すのが「愛知県」らしいポイントです。

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