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橋下徹は軍事・国際政治のプロなのか?

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「X」より
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背景:中国軍機によるレーダー照射

2025年12月6日、中国海軍の空母「遼寧」から発艦した戦闘機が、沖縄本島南東の公海上で航空自衛隊機に対してレーダー(火器管制レーダー)を照射したと発表されました。これはセンサーで「ロックオン状態」と判定される危険な行為であり、日本政府が強く抗議する事態になっています。

※「レーダー照射」は、ミリ波などの電波レーダーを飛行機のセンサーに向ける行為です。

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橋下徹氏の主な発言

① 「論理で議論すべきで、力を誇示するべきではない」

橋下氏はフジテレビ番組で、

  • 台湾有事などに関する政府・有識者の発言が「中国への抑止力になった」という論調があることについて
    → これは単に「自分たちの方が力があるぞ」という力の誇示であり、論理的対話や戦略にはつながらないと批判しました。
  • 中国側関係者とも話した結果、「日本が抑止力だ」と言えば中国はメンツを保つために力を誇示してくると指摘。これが今回のレーダー照射事案につながった可能性があると述べました。

② 「現実の防衛力の問題を指摘」

別の番組では、

  • レーダー照射はミサイル発射準備の際に使う“火器管制レーダー”を向ける行為で、いわゆるロックオン状態だと伝えられていることを踏まえ、
    → 「これをやられて黙っているしかないのは、防衛現場が機能していない」という強い批判を述べました。
  • さらに「他国(例:ロシア機)なら撃墜されても不思議でない状況」であり、日本の防衛体制や政治のあり方への危機感を示しています。
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中国側が公表した「記録」とされる内容に対する橋下氏の発言

中国側の主張

中国国営メディアや中国軍のSNSなどを通じて公表された主な内容は以下の通りです。

  1. 訓練実施の事前通告の主張
    • 中国側は、問題のレーダー照射事案が発生した際、海上自衛隊の艦船に対して、空母の艦載機による飛行訓練を実施する旨を事前に通告していたと主張しました。
    • この主張を裏付けるものとして、「こちらは中国海軍101艦、当編隊は計画通り艦載機の飛行訓練を実施する」といった内容を含む音声データを公開しました。
  2. 自衛隊機による妨害の主張
    • 中国側は、自衛隊機が中国側の訓練を妨害したため、自国の捜索レーダーを作動させたものであり、これは飛行安全を確保するための一般的な操作であると主張しています。
  3. 自衛隊機からのレーダー感知の主張
    • 中国側の関係者の証言として、自衛隊機が接近した際、中国軍も自衛隊機からのレーダーを感知していたと主張しました。

日本側の主な反論内容

これに対し、日本の防衛省・自衛隊は以下のように反論しています。

  • 具体的な情報通告はなかった
    • 小泉防衛相(当時)は、中国艦艇から「飛行訓練を開始する」旨の一般的な連絡があったことは認めたものの、「空母の艦載機がどのような規模で、どのような空域において訓練を行うのかという具体的な情報は自衛隊にもたらされていなかった」と反論しました。
    • 具体的な飛行訓練の時間や場所を示すノータム(航空情報)や航行警報も事前に通報されていなかったため、危険回避のための十分な情報がなかったとしています。
  • レーダー照射の本質
    • 問題の本質は、日本側が適切な対領空侵犯措置を実施している最中に、中国側が約30分間にわたる断続的なレーダー照射を行った点であり、これは危険な行為であると強調しています。
    • 自衛隊機は終始プロフェッショナルな態度で対応しており、中国側の主張する「妨害」は当たらないとしています。

この論争は、日中間の防衛当局間の対立の深まりを示す事例として大きく報じられました。

公開された音声データの審議や中国側の主張の真偽については議論がありますが、中国側が情報戦の一環として、自らの活動の正当性をアピールする狙いがあったと見られています。

橋下氏の指摘

この中国側の情報公開に対し、橋下徹さんは情報番組などで以下のような私見を述べています。

  • 国際政治上の不利な状況
    • 橋下氏は、元陸上自衛官の佐藤正久氏(当時ゲスト出演)が音声について「ほぼ本物だと思う」としつつも「正式な事前通告ではなかった」と分析したことを踏まえ、「国際政治上では日本の方が完全に不利」と指摘しました。
  • 「やってるやん!」論理
    • 音声データが公開されたことで、国際社会は「やってるやん!となる」とし、日本側が「通告が不十分」だと反論しているだけでは、情報戦としては中国側が優位に立っているという見方を示しました。
    • 橋下氏はこれを、「芸能人が事実無根って言ってね、あとからゴタゴタなるじゃないですか」と例え、「証拠」としての音声データの持つインパクトの大きさを強調しました。
  • 事前の通告の不備の責任
    • 日本側が「通告が不十分」だという主張をするなら、なぜ事前に「いつ、どこで、どれくらいの規模で訓練をするのか」という具体的な情報の通告を求めていなかったのか、という点に問題を投げかけました。

国際政治・軍事現場のプロ「橋下徹」氏らしい発言ですね

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高市発言への批判

橋下徹氏の主な批判内容

  • 「口だけ番長」批判と対中戦略の必要性
    • 中国軍機によるレーダー照射などの問題に関して、「力がない中でキャンキャン吠える“口だけ番長”はやめましょうよ」と発言し、高市氏に苦言を呈したと報じられています。
    • 高市氏の台湾有事に関する「存立危機事態」になり得るという国会答弁について、「法律的に考えれば存立危機事態にあたり得る」と認めつつも、それを言うのであれば、「ちゃんと日本がカードを持って戦略を持って」対抗できる状況を用意してから言うべきだと主張しています。現状は「用意がない」のに発言している点を問題視しています。
    • 高市氏の発言が抑止力になったとは思わないとし、中国と論戦するなら論理で、「力が上だ、力が上だというような話は、僕はすべきではない」とも述べています。
  • 「ぽろっと発言」による民間への不利益
    • 政治家の「“ぽろっと発言”だけで民間が仕事に影響するのは違うと思いますよ」と批判しています。高市氏の発言によって、中国側で「日本外し」が拡大し、民間企業が不利益を被る可能性があることを問題視しているようです。
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これまでのテレビでの発言

フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」出演発言(2025年12月7日)

「徹底的に論戦すべきだと思うんですけれども、それは論理的な話にすべきだと思うんですよ。
一部で、高市さんの発言後に有識者と言われる人たちも含めて“これが中国に対しての抑止力になった”という発言もありました。
これ、論理の話じゃなくて、自分たちの方が力を持ってるぞって、単にそれだけですよ
中国の関係者とも話したんですけど、『日本が抑止力になっていると言えば、中国はメンツがあるので必ずその上乗せの力を誇示してくる』と。
言っていた通りに来たなと思っています。
論理で議論すべきで、力で示すような言い方は問題だと僕は思います。」

日本が力でやってくるのなら中国も力で対抗するよというね。中国はやはり大国なことは間違いないですし、国際社会においては日本の立場より中国の方が力があるというのも現実としてある。
そういう中国が情報戦を仕掛けてきたときに、日本がそれに対抗する力が今あるのか。戦略があるのか。ない中で喧嘩を吹っ掛けるのは、喧嘩のやり方としては最悪だと思いますよ。


TBS「ゴゴスマ」出演発言(2025年12月8日)

「今回の例については中国がレーダーを当ててきて、撃墜してもいいんですよ
自衛権の発動として、レーダーを当ててきたら撃墜してもいいんですけど、日本はこれやりますか? と。日本はやらない
ミサイルを撃たなくても、レーダーを当て返すということもあり得るんですが、日本は恐らくそれをやらないと思う。
じゃあどういう結果が残るかというと、中国軍の方からレーダーを当てられて、抗議だけするということで終わってしまう。何のためにこういうことをやっているのかさっぱり分からない。」

「国内でも“高市さんよく言った、これくらい言わなきゃ”とか、麻生さんとか日本の政治家が“こういうことを言わなきゃいけない”という声があるが、当然言われている中国は“何言ってんねん”と思っている。
それだったらちょっと見せてやろうかとレーダー照射までやってきたという見方もある。」


「旬感LIVE とれたてっ!」出演発言(2025年12月10日)

「中国軍機による**レーダー照射は“いわゆるロックオン状態”**で、これをやられて黙っていなければいけないのは、防衛現場が機能しないということ。
火器管制レーダーを照射されるということは、ミサイルを撃ち返さなければいけないのに、日本の場合これを黙っていなければいけない…。ほんとたいへんなこと
日本には火器管制レーダーを当ててもいいと思われるのは、最悪の防衛力だと思いますよ。」

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反応・評価

橋下氏の発言については、

一部で「理性的議論を促す意見」と受け止められる一方、「中国側の行動を軽視しているのでは?」といった批判的な反応や、「政府の現状対応を批判しているだけだ」という反発も出ています。元維新支持の私には「中国」の立場(苦しい立場)に立った代弁者にしか思えなくなってしまいました。

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