
2025年12月21日放送のNHK『日曜討論』
立憲民主党の岡田克也氏と日本保守党の有本香氏の間で、「日中関係」と「日中友好議員連盟(日中議連)」の在り方を巡り、非常に激しい論争が繰り広げられました。
SNSやネットニュースでも「国民の感情をコントロール」という言葉がトレンド入りするなど、大きな反響を呼んでいます。議論の核心を整理します。
日中議連と日中関係を巡る議論のポイント
今回の討論のテーマは「日中関係・安全保障」で、中国による日本人拘束問題や軍事的圧力への対応が議論されました。
1. 有本香氏による批判:日中議連の不透明性
有本氏は、岡田氏がかつて幹部を務めていた「日中議連」について、以下のように厳しく追及しました。
- 「二軌道外交」の弊害: 政府間の対話が停滞する中で、議連が独自のパイプを持つことが、かえって日本の対中メッセージを曖昧にしていると指摘。
- 実効性への疑問: 日本人が拘束されている現状に対し、議連が具体的かつ有効な働きかけをできていないことを批判し、「中国側の意向を忖度しているのではないか」と疑問を投げかけました。
2. 岡田克也氏の反論:対話チャネルの必要性
これに対し、岡田氏は反論を展開しました。
- パイプの維持: 関係が冷え込んでいる時こそ、議員レベルでの対話チャネルを維持することが、不測の事態を防ぐために不可欠であると主張しました。
- 冷静な対応の強調: 感情的な対立を煽るのではなく、戦略的な対話が必要であるとの持論を述べました。
3. 最大の論争:「国民の感情をコントロール」発言
議論の中で、岡田氏が「政治家の役割は(日中関係において)国民の感情をコントロールすることだ」といった主旨の発言をしたことが、決定的な対立点となりました。
- 岡田氏の意図: おそらく「世論がナショナリズムに流されすぎて外交が硬直化するのを防ぎ、冷静な判断を促すのが政治の役割」という意味で発言したと見られます。
- 有本氏の猛反論: この言葉に対し、有本氏は即座に「国民の感情をコントロールするなどというのは、国民に対して極めて失礼であり、傲慢な姿勢だ」と激昂。「政治家は国民の負託を受けている存在であり、国民を操作(コントロール)しようとする発言は許されない」と厳しく批判しました。
その他の議論:防衛装備品の輸出
日中関係以外では、殺傷能力のある武器の輸出に関する「防衛装備移転三原則」の5類型の撤廃についても議論されました。
- 岡田氏: 「紛争を助長する武器輸出はすべきではない」として5類型の維持を主張。
- 有本氏: 「日本の防衛産業を強化し、抑止力を高めるために撤廃すべき」と主張。
まとめと反響
討論全体を通して、岡田氏の「中国寄り」というスタンスと、有本氏の「国民の主権と国益を第一とする草の根の保守」というスタンスが真っ向から衝突しました。放送後、有本氏は自身のSNSで「国民をバカにしている」と岡田氏の姿勢を重ねて批判し、大きな議論を呼んでいます。思わず岡田氏の本音が出たとも言えますが、このところの岡田氏は隠す事なく「中国寄り」を表しています。
この動画では、当日の討論における各党代表の主張や、日中関係をめぐる安全保障政策の対立点について詳しく解説されています。
この討論について、さらに特定の党(維新や共産など)のスタンスについても詳しくお伝えしましょうか?
R7 11/10【ゲスト:島田 洋一】百田尚樹・有本香のニュース生放送 あさ8時! 第727回 – YouTube



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