
近頃、「YouTubeがつまらなくなった」「見るものがなくなった」と感じませんか?その原因の一端として「週刊誌化(ゴシップ化)」と「サムネ詐欺(釣り・クリックベイト)」があると考えます。ネットには功罪ありますが、大量に制作されるコンテンツの中には、ひどい内容のものも多く存在します。
この2つの要素を中心に、YouTubeを取り巻く環境がどう変化して面白みが薄れてしまったのか個人的な観点から考えます。
週刊誌化(ゴシップ・暴露コンテンツの蔓延)
かつてのYouTubeは「自分の好きなこと・得意なことを発信する場所」でしたが、現在は「他人の不幸やスキャンダルを消費する場所」へと変質している部分があります。
炎上・暴露・物申す系の台頭
他のクリエイターの不祥事、芸能人のゴシップ、私人間のトラブルなどを取り上げて過激に批判するチャンネルが増えました。これらは手っ取り早く再生数を稼げるため、雨後の筍のように類似チャンネルが乱立しています。また、フェイク動画も多くみられ「名誉棄損」「人権侵害」と受け取られないような投稿も見られます。
対立煽りとネガティブな空気
誰かを攻撃したり、怒りを煽ったりするコンテンツがプラットフォーム上に溢れることで、かつてのような純粋なエンターテインメント性やアットホームな空気が失われ、殺伐とした雰囲気に疲弊してしまう視聴者が増えました。
サムネ詐欺(過剰なクリックベイト)
動画の内容とは無関係、あるいは極端に誇張したサムネイル(画像)やタイトルで視聴者を釣る手法が横行しています。
アルゴリズムへの過剰適応
YouTubeのAIは「クリック率(CTR)」が高い動画を優遇し、おすすめに表示しやすくします。そのため、クリエイター側は中身の面白さ以上に「いかにタップさせるか」に全力を注ぐようになり、結果として過激なサムネイルばかりが並ぶ異常な状態になりました。
視聴者の信頼喪失
これが一番大嫌いな動画なのですが、「重大発表」「限界です」「嘘でしょ…」といった煽り文句や、泣いている顔のサムネイルをクリックしても、蓋を開ければ大した内容ではない(あるいは単なる宣伝)ということが繰り返され「騙された」という徒労感を抱き、動画をクリックすること自体に嫌気がさしてしまいます。私はこの手の「動画」一切クリックはしません。
その他の「つまらなくなった」要因
週刊誌化やサムネ詐欺の背景には、YouTube自体の構造的な変化もあります。テレビの過度な「偏向」「商業主義」「忖度」から逃れてYouTubeへ来た人は、再度悪夢を見ることになります。
テレビ化と商業主義
芸能人の参入や企業案件が増え、企画や編集が「テレビ番組」のように洗練されました。クオリティは上がったものの、昔のYouTubeにあった「素人の手作り感」や「予測不能な面白さ」が薄れ、予定調和で商業的な匂いが強くなりました。正にYouTubeのオールドメディア化とも言えます。
ショート動画(タイパ重視)の弊害
TikTok対抗で始まった「YouTube Shorts」の普及により、短時間で刺激の強い動画ばかりが消費されるようになりました。その結果、じっくり時間をかけて楽しむ長編動画の価値が相対的に下がり、クリエイター側も薄利多売のショート動画や、切り抜き動画に注力せざるを得なくなっています。
おすすめ機能の偏り(エコーチェンバー)
一度特定のジャンルを見ると、似たような動画ばかりが「おすすめ」に並ぶようになり、新しいジャンルや未知の面白い動画に出会う「偶然のワクワク感」が減ってしまいました。
まとめ
現在のYouTubeは、「純粋なクリエイティビティ」よりも「人間の野次馬根性(ゴシップ)」や「衝動(クリックベイト)」をハックした者が勝つシステムになりつつあります。
もちろん現在でも質の高い動画を作っているクリエイターは数多く存在します。が、プラットフォーム全体を覆う「視聴者の関心を奪い合うための過激化」が、結果として多くの人を「つまらない」「疲れる」と遠ざける原因になっていると言えます。本当に役立つ動画、ためになる動画もたくさんあるだけに、トップページに表示される低レベルな動画で騙されないようにしましょう。


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