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スマホの視聴時間と脳の劣化の関係

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スクリーンタイムの抑制

その昔「テレビは〇時間まで」と親に言われた記憶がある人も多いと思いますが、現在ではテレビ視聴は減った半面、スマホ依存の人が増えています。しかしスマホの長時間の視聴(スクリーンタイム)が脳に与える影響については、近年多くの脳科学や医学の研究で明らかになってきており、俗に「スマホ脳」として警鐘が鳴らされています。

特に大きな影響を受けるのが、脳の前側の部分である「前頭前野(ぜんとうぜんや)」です。

影響を受けやすい「前頭前野」(AI 生成)

影響を受けやすい「前頭前野」. 出典: Active Brain CLUB

スマホ視聴が脳を「劣化」させる主なメカニズム

長時間の漫然としたスマホ利用は、脳の特定の機能を使わなくさせたり、逆に過剰な刺激を与えたりすることで、認知機能の低下を招きます。

影響の要因脳内で起きていること現れる症状・デメリット
前頭前野の活動低下スマホで動画やSNSを見ている間、思考や集中力、感情を制御する前頭前野が「お休み状態(リラックス状態)」になる。注意力が散漫になる、キレやすくなる、調べたことが記憶に定着しない。
情報過多とマルチタスク膨大な情報が次々と流れ込み、脳が情報を深く処理できずに「浅い思考」が癖になる。じっくり考える力が落ちる、本などの長文を集中して読めなくなる。
報酬系の過剰刺激SNSの通知や短い動画はドーパミンを分泌させ、脳に強い快感を与え続ける。常に刺激を求めるようになり、依存状態や衝動性のコントロール低下を招く。

東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授らが行った7万人規模の子どもを対象とした調査では、「スマホの使用時間が長いほど、いくら睡眠や勉強時間を確保していても学力が極端に下がる(脳の発達が遅れる)」というデータが報告されています。

「そこにあるだけ」でも脳のキャパシティを奪う

ある研究では、スマホを「ポケットやカバンにしまっているグループ」よりも、「机の上に置いているグループ」の方が、認知テストの成績が悪いことがわかっています。

これは、スマホが近くにあるだけで、無意識のうちに「スマホが気になる」「通知が来ていないか」と脳のリソース(脳のエネルギー)が割かれてしまい、目の前のことへの集中力が削がれてしまうためです。脳は、外部のテクノロジーに頼りすぎることで認知的に「老化」するとも言われています。

年代による影響の違い

  • 子ども・若者: 脳の神経回路が発達途上であるため影響が顕著に出やすく、前頭前野の健全な発達を阻害するリスクが指摘されています。 oclm.net
  • 現役世代(大人): 「脳の過労(オーバーフロー)」状態になりやすく、物忘れが増える、仕事のパフォーマンスが落ちるなど、大人の脳の認知機能も下げてしまう可能性が高いと考えられています。 RKB毎日放送
  • 高齢者: 漫然とした長時間の視聴や、それに伴う「座りっぱなし」は脳の健康に悪影響ですが、一方で目的を持ってデジタル機器を使いこなす(検索やコミュニケーションなど)ことは、必ずしも悪影響ばかりではなく、脳の健康維持に役立つ側面もあるという報告もあります。

まとめ

一番の対策は、スマホを「暇つぶし」として漫然と長時間見続けるのではなく、人間側がコントロールして「必要な時に道具として使う」という意識を持つことです。しかし、とは言え便利なスマホ、せっかくなら「創造力」「思考力」を高めるツールとして活用も一案です。

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