蔵衛門を使ってみたら

蔵衛門を使ってみたら

工事写真整理の効率化を図る

あまり業界の人間以外では馴染みはないと思いますが

我々のような建築や設備関係の仕事では、最終的に写真提出をする

事がほとんどです。

いかにわかりやすく整然とまとめられるかは担当者の力量にかかってきます。

とはいうものの毎日数百枚、一現場で数千枚の写真を撮るわけで、

その整理は並大抵ではありません。

結構最近までエクセルの自作マクロで工事写真台帳を作り、自動でリサイズと

貼付け可能なものを使ってましたが、さすがに疲労困憊。

というわけで、今では定番アプリを活用しています。

それが「蔵衛門」というアプリです。


蔵衛門御用達2021 Standard(新規) GS21-N1

 

ラインナップは

フリーの電子黒板アプリ(iOS/iPadOS)

そしてその撮影した写真を取り込むパソコンアプリ「蔵衛門御用達」

、有線でリンクできる「蔵衛門コネクト」

以上でワンセット的な感じです。

 

価格的には御用達がスタンダードで税込み10,980円

プロフェッショナルで51,700円になります。


ルクレ 蔵衛門御用達 2021 Professional 1ライセンス (新規) GP21-N1

 

結構高いうえにワンライセンスなのできついです。

しばらく使ってたのですが、有線接続が面倒なのと

クラウド対応だけど各PC1台に1本のアプリが必要で、

しかもデータ共有はプロ版のみです。

因みに普通に少数の工事黒板入りの写真を撮るだけなら、フリーの「蔵衛門工事黒板」で

十分です。

iPad上で機能追加し台帳作成の場合はライセンスキーが必要になります。

蔵衛門工事黒板ライセンスキー

 

蔵衛門クラウドはどう?

今回、蔵衛門クラウドへ変更しました。

1年間3ライセンスで39,800円です。ちょっとお買い得?

これの良い所は、1ライセンスでPC1台とiPadかiPhoneどちらか1台の

組み合わせができ、ネット環境さえあればクラウドへ保存されますので

マシンへの負荷も少なくて済みます。

マシンだけではなく体にも優しい

私、只でも残業過多で辛いのですが、

私の部下もポンコツなのでまさに孤軍奮闘状態なんです。

そんな人の省力化には絶大な効果があります。

良いと思った点

このアプリでPDF化した図面は即閲覧可能で、

いちいち黒板と図面を持って走り回ることもありません。

スマホ1台あれば黒板と図面は持ち歩かなくて良いのです。

黒板の文章を台帳に自動入力、撮影データーも入れられます。

図面は写真と関連付けられ、後々管理も楽。

撮った写真は黒板の日付や工種・場所などで一括整理できます。

クラウドなのでメンバー間の情報共有もできます。

多少残業も減らせそうです。

撮影から台帳作りまでの流れ

1、iPhoneやiPadの蔵衛門クラウドアプリで黒板作成し撮影。

(蔵衛門クラウドに通常の画像データも追加する)

2、蔵衛門DXでダウンロードし台帳生成

簡単にいうとこういう事なんですが、

蔵衛門DXはスタンドアロンで、

Windowsの母艦にインストールして使います。

クラウドからDLした画像で、自動生成できます。

(工種や日付などで振り分けできる)

また、黒板は蔵衛門一括黒板アプリで一括作成可能です(Windows)。

蔵衛門工事黒板アプリで撮影し御用達2021などでまとめたものは

バックアップファイルを通してDXへエクスポートできます。

やや不満

不満点を少し。

まず、アプリが分割され過ぎて分かりにくい。

基本的に御用達とクラウドは連動している訳ではないので

導入時に注意が必要である。

(旧バージョン本棚のデーターはインポート可能)

この辺は公式サイトで確認しても分からない所でした。

通常のデジカメ写真と蔵衛門の写真が混在する場合は、

手作業となりますが、日付などでソートすれば多少は楽です。

ですので安易に圧縮しExif情報を消さないのが重要です。

(Photoshopや圧縮ツールで変換してしまうと消えます)

作業の効率化を目指そう

何かと労働環境が厳しい業界ではありますが、

改善のアイテムとしては良いと思います。